タグ別アーカイブ: 演奏
ある頚椎とアンブシュア不調の関係
2021年6月29日
管楽器奏者のアンブシュア不調遠方にお住まいのトロンボーン奏者の方がいらっしゃいました。初回が半年くらい前で今回は2回目。症状はアンブシュアの不調で吹いているとけいれんしたり息が漏れたりし、音が鳴らなくなるというもの。 施術前に吹いていただくと、半年空いたわりには改善した状態が保たれていました。前回の施術で吹奏...
演奏になんら支障のない鼻抜けの事例
2021年6月9日
管楽器奏者の鼻抜け先日、トロンボーンの学生さんからチャットでメッセージいただきました。鼻抜けにお悩みとのこと。ただし僕がこれまでみてきた普通の?鼻抜けとはだいぶ様子が違いました。 鼻抜けとは管楽器を吹くときに息が鼻から抜けてしまう現象です。鼻の奥と口の奥はつながっていて、軟口蓋がこのつながりをふさぐ...
金管楽器奏者のアンブシュア不調と側頭筋・咬筋の緊張
2021年5月8日
管楽器奏者のアンブシュア不調金管楽器奏者のアンブシュア不調でしばしば見られる症状に、中音域から低音にかけて音が鳴らないということがあります。人によっては高音域では何も問題なくスルスルと吹けたりします。ところが中音域から下になると別人のように音が当たらないのです。 大方のケースで第3倍音(C管ならG、B♭管なら...
鼻抜けを考える(2021年5月版)
2021年5月7日
管楽器奏者の鼻抜け音楽家専門の鍼灸をしていると一般的鍼灸院ではまず出会わない症状をみることがあります。その一つが管楽器奏者の鼻抜けです。 鼻抜けは管楽器を吹く時に鼻から息が出てしまう現象です。なぜ起こるか?簡単に言えば軟口蓋の閉鎖が不十分なために起こります。 ただしこの軟口蓋の閉鎖...
音楽家のための鍼灸院の選び方
2021年3月17日
整動鍼音楽家にとって良い鍼灸院とは何かずっと考えています。 開業以来「音楽家のための鍼灸」の看板を掲げ続けているからです。 普通に考えれば鍼灸は健康になるためにあります。 「健康のための鍼灸」が正解です。 でも健康ってなんのためでしょ...
どんな鍼が音楽家の体の調整に向いているのか
2021年3月15日
整動鍼昨日は整体やマッサージと比べて鍼の方が音楽家の体の調整に適していることをお伝えしました。 では鍼ならどんなやり方でも良いのでしょうか。 そんなことはありません。 一口に鍼と言ってもいろいろなやり方があるからです。 たとえば凝って...
音楽家の体の調整に鍼が適している理由
2021年3月14日
整動鍼音楽家で体のメンテナンスをしない人はいないと思います。 こと職業演奏家であれば特にそうです。 メンテナンスと一口に言っても整体、カイロ、マッサージ、そして鍼などいろんな方法があります。 音楽家としての仕事内容を考えたときに、そのどれが自分にとって...
管楽器奏者の鼻抜けに関する医学症例
2021年3月4日
管楽器奏者の鼻抜け本番だろうがレッスン中だろうがいきなり演奏を強制終了させられる鼻抜け。 bodytune にも多くのご相談が寄せられています。 「鼻抜け」とは管楽器演奏時に口から楽器に入れるべき息が鼻から漏れることで楽器を鳴らせなくなる現象のことです。 これにつ...
サックス奏者 大野真奈さんの施術
2021年2月27日
指の不調ジャズ・サックス奏者 大野真奈さんのご協力により、施術前後の変化と感想を撮影させていただきました。 許可を得てYouTubeに動画を公開しております。 大野さんは左手の震えなどの症状で定期的に通われていて、一回の施術+セルフ・メンテナンスでだいたい1~2か月ほど良...
音楽家向け鍼灸施術に音出し部屋が必要な理由
2021年2月26日
雑記音楽家の症状に鍼灸は効くのでしょうか? 「効きます!」と言いたいところですが、ものごとはそんなに単純じゃありません。 これを考えるためにはまず「音楽家の症状」を定義しなければなりません。 とりあえず「楽器の演奏ないしは歌を唄うのに支障が出るような...
金管楽器奏者のアンブシュアの調整を考える
2021年2月13日
管楽器奏者のアンブシュア不調金管楽器奏者のアンブシュア不調で、いったん音が鳴ってから消えてしまうケースと、最初から音が鳴らないことで悩まれるケースがあります。 結局どちらも音が出ないので問題としては同じものととらえがちですが、この2つは別のメカニズムによるのかも知れないと思うことがありましたので考察と報告です...
音大卒トロンボーン奏者の鍼治療後の感想
2021年2月4日
管楽器奏者のアンブシュア不調以前、アンブシュアの不調で施術を受けていただいたトロンボーン奏者の方からメッセージをいただきました。 『先日はありがとうございました。 治療後の新しい状態の口で帰ってからすぐ練習してみました。 先生の言われた通り、出力が10のうち2くらいの力で音...
最近の施術(打楽器奏者の首から腕にかけての突っ張り感)
2020年11月27日
整動鍼2か月ぶりご来院の打楽器奏者の方。 もともと左手にフォーカル・ディストニアがあり、ロールが続くと手首が固くなりマレットを握り込んでしまう症状で前回はいらしたのでした。 今回は手首や握り込みの症状は改善していて、首の左側から腕にかけての突っ張り感のご相談。 &nb...
最近の施術(クラリネット奏者の腕の痛み)
2020年11月26日
整動鍼愛好家のクラリネット奏者の方。 右の肩から手首にかけて重だるい痛みがあり、楽器の演奏にも支障が出始めていました。 クラリネットは右手の親指に楽器の重さがかかるのでこうなるとつらいと思います。 加えて左手の親指付根にも痛みがありました。 &nbs...
最近の施術(ミュージカル歌手の喉の調整)
2020年11月25日
整動鍼ここしばらくブログがご無沙汰でした。 とある本の翻訳に取り組んでいたためです。 施術の合間を使っての作業でなかなか進みませんがようやく残り一章分まで来ています。 さて症例サイト(ツボネット)にもなかなか上げられない日々が続いているので簡単ながらここ最近、整動...
金管楽器のアンブシュア、タンギング不調の調整方法(3)
2020年11月3日
管楽器奏者のアンブシュア不調管楽器で音を鳴らすために絶対に必要なもの、それは息です。 アンブシュアをどれだけ固く閉じても、舌をどれだけ強く突いても、そこに息の流れがなかったら音は鳴りません。 アンブシュアや舌でやるべき仕事は息の量、強さ、速さ(どのように表現するのであれ)とのバランスで決まり...
金管楽器のアンブシュア、タンギング不調の調整方法(2)
2020年10月31日
管楽器奏者のアンブシュア不調口まわり(アンブシュア)や舌という問題発生個所以外で見るべきところは胴体です。 アンブシュアに関しては特に脊椎の動きを調整する必要があります。 そのためには金管楽器の奏法(アンブシュアモーション)理解が役立ちます。 なのでアンブシュアモーションに...
金管楽器のアンブシュア、タンギング不調の調整方法(1)
2020年10月29日
管楽器奏者のアンブシュア不調管楽器奏者のアンブシュアやタンギング不調をどう調整するかはなかなか難しい問題です。 アンブシュアに関わる表情筋は皮筋であるため骨格を動かす筋肉と比べてとらえどころがないですし、また舌のように顔面頭蓋の内側にある筋肉は実際になにが起こっているのか観察困難だからです。 ...
コンディションをわざわざ落とすための練習はよろしくない
2020年10月23日
雑記コンディションがらみで今日も1つ。 必要以上に体をいじめぬくような練習法。 またこれを良しとするような風潮、文化。 学校により、また部によってもいろいろですが学校時代の部活吹奏楽などで体験していて「ああ、あったな」と思い出す人は多いのではないでし...