タグ別アーカイブ: 整動鍼
患者さんにゴッドハンド認定されました
2022年8月1日
雑記ちょっとしたきっかけで人は変わることがあります。鍼がそのための一助になれたのなら、という話です。 しばらく前のことですが遠方から、鼻抜けにお悩みのリコーダー奏者の方がいらっしゃいました。リコーダーは趣味として友だちとアンサンブルを組んで演奏しているとのこと。 わた...
休日の宿題(フォーカル・ジストニア)
2021年10月31日
ディストニア当サイト内の症例ページでご案内のとおり、当院ではフォーカル・ジストニア(FD)の治療にも取り組んでいます。FDに対する施術でよくある悩ましいことはある程度治療がすすむと改善が足踏み状態になることです。 実は鍼で音楽家のFDを良い方に変化させること自体はそんなに難しくありません。変化...
左右の指先の感覚を校正する話
2021年10月28日
整動鍼尊敬する漫画家の大今良時さんが原稿の下描きを裏から描くという話をどこかのインタビュー記事で知りました。今さがしても元記事が見当たらず記憶が頼りですが、理由を2つほどあげていました。1つはアシスタントさんが先にペン入れしても下絵が消えないために(裏から光を当てて紙を透かして描いている)、2つ目はデッサ...
理論家と臨床家の越えられない壁
2021年7月26日
整動鍼ルート治療の白川さんと整動鍼の栗原さんの対談を見ました。多鍼と少鍼という見た目上正反対の方法をとるお二人ですが、なぜそれぞれ独自の方法を採用するに至ったかの経緯は似かよっており興味深いお話でした。お二人とも経絡治療などの古典的方法を学んだものの臨床の場でそれを生かせない経験をした、というのが独自路線...
鍼管の先端に見えるもの
2021年6月30日
整動鍼先日、鍼師が使う道具、鍼管について書きました。 ≫ 内径の限界に挑む 鍼師が鍼管に求めるのは内径の細さだけではありません。むしろ先端の処理を気にすることの方が多いように思います。 この鍼管は内径1.5ミリで既製品ではもっとも細かったので試しに買いました。しか...
ある頚椎とアンブシュア不調の関係
2021年6月29日
管楽器奏者のアンブシュア不調遠方にお住まいのトロンボーン奏者の方がいらっしゃいました。初回が半年くらい前で今回は2回目。症状はアンブシュアの不調で吹いているとけいれんしたり息が漏れたりし、音が鳴らなくなるというもの。 施術前に吹いていただくと、半年空いたわりには改善した状態が保たれていました。前回の施術で吹奏...
病人をみるな、病気をみよ
2021年5月21日
整動鍼「病人をみるな、病気をみよ」とは18世紀フランスの医師たちの言葉だそうです。 現代なら「病気をみるな、病人をみよ」が正義です。鍼灸学校でも全人的医療ということを教えられます。鍼灸は主観情報と客観情報をわりといっしょくたに扱うことも多く、もとより「全人的」と言えなくもありません。とも...
金管楽器奏者のアンブシュア不調と側頭筋・咬筋の緊張
2021年5月8日
管楽器奏者のアンブシュア不調金管楽器奏者のアンブシュア不調でしばしば見られる症状に、中音域から低音にかけて音が鳴らないということがあります。人によっては高音域では何も問題なくスルスルと吹けたりします。ところが中音域から下になると別人のように音が当たらないのです。 大方のケースで第3倍音(C管ならG、B♭管なら...
鼻抜けを考える(2021年5月版)
2021年5月7日
管楽器奏者の鼻抜け音楽家専門の鍼灸をしていると一般的鍼灸院ではまず出会わない症状をみることがあります。その一つが管楽器奏者の鼻抜けです。 鼻抜けは管楽器を吹く時に鼻から息が出てしまう現象です。なぜ起こるか?簡単に言えば軟口蓋の閉鎖が不十分なために起こります。 ただしこの軟口蓋の閉鎖...
二千年ぶりのシステム更新
2021年4月15日
東洋医学なんとなくの印象ではありますが、整体には脊椎の調整を重視する流れが多いように思います。 ウィキペディアにも整体は「現在、俗に用いられる意味では、カイロプラクティック(脊椎指圧療法)に似た骨格の矯正(主に脊椎)を目的とした手技療法を指して使われることが多い。」(≫ ウィキペディア)と...
音楽家のための鍼灸院の選び方
2021年3月17日
整動鍼音楽家にとって良い鍼灸院とは何かずっと考えています。 開業以来「音楽家のための鍼灸」の看板を掲げ続けているからです。 普通に考えれば鍼灸は健康になるためにあります。 「健康のための鍼灸」が正解です。 でも健康ってなんのためでしょ...
どんな鍼が音楽家の体の調整に向いているのか
2021年3月15日
整動鍼昨日は整体やマッサージと比べて鍼の方が音楽家の体の調整に適していることをお伝えしました。 では鍼ならどんなやり方でも良いのでしょうか。 そんなことはありません。 一口に鍼と言ってもいろいろなやり方があるからです。 たとえば凝って...
音楽家の体の調整に鍼が適している理由
2021年3月14日
整動鍼音楽家で体のメンテナンスをしない人はいないと思います。 こと職業演奏家であれば特にそうです。 メンテナンスと一口に言っても整体、カイロ、マッサージ、そして鍼などいろんな方法があります。 音楽家としての仕事内容を考えたときに、そのどれが自分にとって...
管楽器奏者の鼻抜けに関する医学症例
2021年3月4日
管楽器奏者の鼻抜け本番だろうがレッスン中だろうがいきなり演奏を強制終了させられる鼻抜け。 bodytune にも多くのご相談が寄せられています。 「鼻抜け」とは管楽器演奏時に口から楽器に入れるべき息が鼻から漏れることで楽器を鳴らせなくなる現象のことです。 これにつ...
サックス奏者 大野真奈さんの施術
2021年2月27日
指の不調ジャズ・サックス奏者 大野真奈さんのご協力により、施術前後の変化と感想を撮影させていただきました。 許可を得てYouTubeに動画を公開しております。 大野さんは左手の震えなどの症状で定期的に通われていて、一回の施術+セルフ・メンテナンスでだいたい1~2か月ほど良...
音楽家向け鍼灸施術に音出し部屋が必要な理由
2021年2月26日
雑記音楽家の症状に鍼灸は効くのでしょうか? 「効きます!」と言いたいところですが、ものごとはそんなに単純じゃありません。 これを考えるためにはまず「音楽家の症状」を定義しなければなりません。 とりあえず「楽器の演奏ないしは歌を唄うのに支障が出るような...
金管楽器奏者のアンブシュアの調整を考える
2021年2月13日
管楽器奏者のアンブシュア不調金管楽器奏者のアンブシュア不調で、いったん音が鳴ってから消えてしまうケースと、最初から音が鳴らないことで悩まれるケースがあります。 結局どちらも音が出ないので問題としては同じものととらえがちですが、この2つは別のメカニズムによるのかも知れないと思うことがありましたので考察と報告です...