タグ別アーカイブ: 整動鍼
接続詞の使い方(つづき)
2021年1月3日
雑記日本手話における「だから」や「でも」などの接続詞表現について面白い話があったのでつづきを。 前回の記事(≫ 接続詞の使い方)では「だから」や「でも」という言葉を使う際に、話者が当然の常識としている情報が抜け落ちることを書きました。 患者さんや生徒さんとその常識を共...
コンディション・メンタル・制御とマーケティング
2020年12月26日
整動鍼「こんな患者さんがいるのですがどう対応していますか?」 鍼灸師が集まるとあるあるな話題です。 先日の練習会でもこのテーマで盛り上がりました。 いろんな話が出たのでどんな症例だったかすでに記憶があいまいですが、「患者さんへの対応」を施術者側が考える...
連動のツボを取る練習会
2020年12月24日
整動鍼今日は午前中、川崎の方まで鍼灸師仲間の練習会に行ってきました。 クリスマスではありますが、教会の暦では1日は日没から始まるので日があるうちはまだクリスマスではない!という謎の言い訳を家族にして出かけました。別にクリスチャンじゃないけど。 集まったのは整動鍼を学ぶ4...
「治る」の意味を考えたい
2020年12月22日
整動鍼整動鍼のセミナーでは初めに理論解説があります。 それが毎回話す内容が変わります。 おそらくそのときどきで代表の栗原さんの旬の話題に寄せているのでしょう。 一応テキストはありますが「あとで読めば分かるので~」とほぼ完全無視。 怒る...
自閉症者の言語習得から鍼灸師の技術習得を考える
2020年12月19日
整動鍼とあるウェブ記事から大変興味をそそられ、松本敏治『自閉症は津軽弁を話さない リターンズ』(福村出版)を読みました。 自閉症の人の中には幼児期に言葉が遅れる人が一定数いるそうで、その理由が衝撃的で心に残っています。 音の認知能力が優れていることがかえって言語の獲...
楽器職人と鍼灸師の仕事は似ている
2020年12月18日
整動鍼音楽家の耳の良さには感服します。 よく言われる絶対音感など音程の話ではなく、音そのものの響きや張り、明るさや暗さなどを聞き分ける話です(言語化が難しい・・・)。 たとえば言葉なら日本語音声は五十音に分類されていて、我々は普通にアイウエオやカキクケコを聞き分けられま...
最近の施術(打楽器奏者の首から腕にかけての突っ張り感)
2020年11月27日
整動鍼2か月ぶりご来院の打楽器奏者の方。 もともと左手にフォーカル・ディストニアがあり、ロールが続くと手首が固くなりマレットを握り込んでしまう症状で前回はいらしたのでした。 今回は手首や握り込みの症状は改善していて、首の左側から腕にかけての突っ張り感のご相談。 &nb...
最近の施術(クラリネット奏者の腕の痛み)
2020年11月26日
整動鍼愛好家のクラリネット奏者の方。 右の肩から手首にかけて重だるい痛みがあり、楽器の演奏にも支障が出始めていました。 クラリネットは右手の親指に楽器の重さがかかるのでこうなるとつらいと思います。 加えて左手の親指付根にも痛みがありました。 &nbs...
最近の施術(ミュージカル歌手の喉の調整)
2020年11月25日
整動鍼ここしばらくブログがご無沙汰でした。 とある本の翻訳に取り組んでいたためです。 施術の合間を使っての作業でなかなか進みませんがようやく残り一章分まで来ています。 さて症例サイト(ツボネット)にもなかなか上げられない日々が続いているので簡単ながらここ最近、整動...
金管楽器のアンブシュア、タンギング不調の調整方法(3)
2020年11月3日
管楽器奏者のアンブシュア不調管楽器で音を鳴らすために絶対に必要なもの、それは息です。 アンブシュアをどれだけ固く閉じても、舌をどれだけ強く突いても、そこに息の流れがなかったら音は鳴りません。 アンブシュアや舌でやるべき仕事は息の量、強さ、速さ(どのように表現するのであれ)とのバランスで決まり...
金管楽器のアンブシュア、タンギング不調の調整方法(2)
2020年10月31日
管楽器奏者のアンブシュア不調口まわり(アンブシュア)や舌という問題発生個所以外で見るべきところは胴体です。 アンブシュアに関しては特に脊椎の動きを調整する必要があります。 そのためには金管楽器の奏法(アンブシュアモーション)理解が役立ちます。 なのでアンブシュアモーションに...
金管楽器のアンブシュア、タンギング不調の調整方法(1)
2020年10月29日
管楽器奏者のアンブシュア不調管楽器奏者のアンブシュアやタンギング不調をどう調整するかはなかなか難しい問題です。 アンブシュアに関わる表情筋は皮筋であるため骨格を動かす筋肉と比べてとらえどころがないですし、また舌のように顔面頭蓋の内側にある筋肉は実際になにが起こっているのか観察困難だからです。 ...
ツボでパフォーマンスが上がる?
2020年10月22日
整動鍼当院の施術ではツボに鍼をして試奏してもらい変化を確認しながら進めていきます。 以前、声楽の方の背中のツボに1つずつ鍼をして声出ししてもらったことがありました。 鍼1本だけして声出ししてもらい、その鍼を抜いて別のツボにやはり1本だけ鍼をして声出ししてもらうのを繰り返...
心はどうしたらととのえられるのか
2020年10月8日
東洋医学“You translate everything, whether physical, mental or spiritual, into muscular tension.” F.M.Alexander. アレクサンダー・テクニークの創始者F.M.アレクサンダーは「人は肉体的な...
デジタル・ピアノがやってきた
2020年10月4日
雑記当院にデジタル・ピアノがやってきました。 ご縁あって今回ゆずり受けることができました。 20年くらい前のローランドFP-3、コンパクトに見えますが88鍵あります。 電子とは言えタッチは実機を模して作られており低音で重く高音で軽い、またダイナミクスも反映します...
脊椎のツボと声の響き
2020年10月2日
喉や声のトラブル先日、高い声が上にひっくり返ってしまう症状の方がいらして鍼で施術しました。 いつものとおり、状況を確認するため施術前に声出しをしてもらいます。 そのとき母音の「イ」でテストされてるのが気になり「どうしてイで歌うんですか?」と聞いたところ、「イの母音が一番症状が出や...