震災にもコロナにもジストニアにも負けない人
2024年3月30日
ディストニア「3月11日」は過ぎてしまいましたが、今年はいつもと違う特別な思いで東日本大震災のニュースを見ていました。昨年の春から夏にかけて、福島県から吹奏楽部の高校生が通っていたのです。 クラリネットを担当するその子は左手のフォーカル・ジストニアと診断されていて、それでも大会を目指してがんば...
2024年3月30日
ディストニア「3月11日」は過ぎてしまいましたが、今年はいつもと違う特別な思いで東日本大震災のニュースを見ていました。昨年の春から夏にかけて、福島県から吹奏楽部の高校生が通っていたのです。 クラリネットを担当するその子は左手のフォーカル・ジストニアと診断されていて、それでも大会を目指してがんば...
2022年12月12日
雑記この本を読んだのはその表紙に関心を引かれたからだ。 画像左下に写っている、フレームに固定された頭蓋骨。フォーカル・ディストニアの治療法である定位脳手術でもこれとまったく同じフレームが使われる。 音楽家向けの施術をしていると一定の割でフォーカル・ディストニアの患者さんに取り組むことになる。...
2021年10月31日
ディストニア当サイト内の症例ページでご案内のとおり、当院ではフォーカル・ジストニア(FD)の治療にも取り組んでいます。FDに対する施術でよくある悩ましいことはある程度治療がすすむと改善が足踏み状態になることです。 実は鍼で音楽家のFDを良い方に変化させること自体はそんなに難しくありません。変化...
2021年5月8日
管楽器奏者のアンブシュア不調金管楽器奏者のアンブシュア不調でしばしば見られる症状に、中音域から低音にかけて音が鳴らないということがあります。人によっては高音域では何も問題なくスルスルと吹けたりします。ところが中音域から下になると別人のように音が当たらないのです。 大方のケースで第3倍音(C管ならG、B♭管なら...
2020年12月22日
整動鍼整動鍼のセミナーでは初めに理論解説があります。 それが毎回話す内容が変わります。 おそらくそのときどきで代表の栗原さんの旬の話題に寄せているのでしょう。 一応テキストはありますが「あとで読めば分かるので~」とほぼ完全無視。 怒る...
2020年11月27日
整動鍼2か月ぶりご来院の打楽器奏者の方。 もともと左手にフォーカル・ディストニアがあり、ロールが続くと手首が固くなりマレットを握り込んでしまう症状で前回はいらしたのでした。 今回は手首や握り込みの症状は改善していて、首の左側から腕にかけての突っ張り感のご相談。 &nb...
2020年7月27日
ディストニアアメリカに金管アンブシュアの専門家、ウィルケン氏という人がいます。 彼はディストニアではないのに「ディストニアである」と宣言されてしまうことの危険性についてブログに書いています。 ≫ Embouchure Dystonia Treatment – Some Que...
2020年7月24日
ディストニア右手指に巻き込みの症状があるギター奏者の方。 第4指(薬指)、第5指(小指)が意図に反して屈曲してしまいます。 初めの5回は週に1度の頻度でみせていただき症状に効果のあるツボが分かったので、それ以降は月に1度にして半年くらい継続しています。 調子...
2020年7月22日
ディストニアアンブシュアの不調により中低音域の発音とタンギングが困難なチューバ奏者の方。 病院ではアンブシュア・ディストニア疑いと言われたそうです。 去年の秋から月に1回くらいで定期的に来院されています。 ヘ音第1線上のGから下が課題の音域です。 &nbs...
2020年7月21日
ディストニア吹き始めに口元から息が漏れてしまうクラリネット奏者の方。 以前、アンブシュア・ディストニアと言われたことがあるそうです。 実際に吹いてもらうと確かに音が鳴る前に息が漏れてしまい、思ったタイミングで発音していませんでした。 一方で全然鳴らないのでは...
2020年5月30日
管楽器奏者のアンブシュア不調今日はこちらの症例について少し解説を。 特に「施術と経過」6回目のところに書いた「骨盤と大腿骨の関係性」について。 このとき気づいたのは要するに股関節の動きでした。 たとえば上をあおぎ見るように上半身を反らすと股関節は伸...
2020年4月5日
ディストニア左手薬指にフォーカル・ディストニアを発症したヴァイオリン奏者に作業療法的な治療をおこなって一定の効果があったとの症例報告がありました。 >>フォーカルジストニアの軟部組織に対するアプローチの実践 この論文のポイントは「筋緊張異常や軟部組織の短縮に起因す...
2020年1月23日
アレクサンダー・テクニーク先日、フォーカル・ディストニアと診断されたピアノ奏者の方とお話ししまして、思うところあったので書いてみます。 ディストニア、、に限らずあらゆる不調やスランプの類を経験すると、自分のやり方でいいのかどうか自信がなくなります。 復調に向けた練習をするにも自分が「正しい...
2020年1月8日
ディストニア今日はアンブシュアに不調のあるTuba奏者の方との施術&レッスンの実際のところを報告します。 件のTuba奏者は数年前からアンブシュアとタンギングにやりづらさを感じて一時まったく音が出なくなり、病院では口唇のフォーカル・ディストニアの疑いがあると言われました。 僕...
2020年1月7日
ディストニア昨日の続きです。 Tuba奏者の話の前に、指を痛めたピアニストの例で整動鍼とアレクサンダー・テクニークの使い分けのイメージを書きます。 こんな架空の設定でした。 例えば指を痛めたピアニストがいたとして、指の問題を解決するためには腕の使い方を変える必要があり、腕の...
2020年1月6日
ディストニア昨年の9月から月1回のペースでアンブシュアに不調のあるTuba奏者の方がいらしています。 病院では口唇のフォーカル・ディストニア疑いと診断されたそうで、症状が始まってからすでに数年です。 鍼灸(整動鍼)とアレクサンダー・テクニークの合わせ技で取り組んで約半年がたち...
2019年10月21日
ディストニア最近、少しずつ取り入れている動きを整える鍼、整動鍼を音楽家に応用したらどんな効果があるのか? それを知るために今月からモニター施術を始めています。 先日、実際に受けていただいた方からご感想をいただけたました。 埼玉県在住のKN様(女性)、ピアニス...
2019年10月3日
ディストニアハープ奏者の方とのアレクサンダー・テクニーク レッスン記録です。 この方は右手指に巻き込みが起こってしまい、病院でフォーカル・ディストニアと診断されました。 遠方にお住まいのため頻度は月に1回程度ですが、1人で練習する時も1つ1つの動きをていねいに見直しながらやっ...
2019年9月5日
東洋医学当ブログではおとといの記事で初めてその名前を出した整動鍼。 >>Tuba奏者のタンギング不調と整動鍼のツボ 前から存在は知っていましたが、鍼灸のセミナーとしては比較的受講料がお高めなのと、自分が取り組もうとしている症状にこれがどのくらい有効か分からずず...
2019年4月22日
アレクサンダー・テクニーク弦をはじく際に指を巻き込んでしまう現象に10年来悩まされてきた方がいらっしゃいました。 最近はパソコンのタイピングなど楽器以外の動作でも同じ現象が現れるとのお話しでした。 察しのいい方は分かるとおり指のフォーカル・ディストニアに典型的な症状で、この方は実際そのよう...
2019年4月10日
ディストニアある時、医療機関でフォーカル・ディストニアの診断を受けたことのある演奏家に聞いてみたことがあります。 「診察では楽器の演奏で症状が出るところを見てもらいますよね?」 僕としてはみなさんが何をもってフォーカル・ディストニアの診断をつけているのだろう?とただ素朴に知り...