音楽のための療術家 楠 洋介
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師
最近の投稿
カポスへのもう一つの道
2021年2月17日
雑記はりきゅうルーム カポスに行くには品川インターシティの中を通るのがもっとも近道です。 雨が降っても傘いらず、信号で止まることもありません。 なのでアクセス案内ではこの経路を載せています。 ただちょっと気ぜわしいと言いますか、高層オフィスビルですか...
金管楽器奏者のアンブシュアの調整を考える
2021年2月13日
管楽器奏者のアンブシュア不調金管楽器奏者のアンブシュア不調で、いったん音が鳴ってから消えてしまうケースと、最初から音が鳴らないことで悩まれるケースがあります。 結局どちらも音が出ないので問題としては同じものととらえがちですが、この2つは別のメカニズムによるのかも知れないと思うことがありましたので考察と報告です...
音大卒トロンボーン奏者の鍼治療後の感想
2021年2月4日
管楽器奏者のアンブシュア不調以前、アンブシュアの不調で施術を受けていただいたトロンボーン奏者の方からメッセージをいただきました。 『先日はありがとうございました。 治療後の新しい状態の口で帰ってからすぐ練習してみました。 先生の言われた通り、出力が10のうち2くらいの力で音...
接続詞の使い方(つづき)
2021年1月3日
雑記日本手話における「だから」や「でも」などの接続詞表現について面白い話があったのでつづきを。 前回の記事(≫ 接続詞の使い方)では「だから」や「でも」という言葉を使う際に、話者が当然の常識としている情報が抜け落ちることを書きました。 患者さんや生徒さんとその常識を共...
コンディション・メンタル・制御とマーケティング
2020年12月26日
整動鍼「こんな患者さんがいるのですがどう対応していますか?」 鍼灸師が集まるとあるあるな話題です。 先日の練習会でもこのテーマで盛り上がりました。 いろんな話が出たのでどんな症例だったかすでに記憶があいまいですが、「患者さんへの対応」を施術者側が考える...
連動のツボを取る練習会
2020年12月24日
整動鍼今日は午前中、川崎の方まで鍼灸師仲間の練習会に行ってきました。 クリスマスではありますが、教会の暦では1日は日没から始まるので日があるうちはまだクリスマスではない!という謎の言い訳を家族にして出かけました。別にクリスチャンじゃないけど。 集まったのは整動鍼を学ぶ4...
「治る」の意味を考えたい
2020年12月22日
整動鍼整動鍼のセミナーでは初めに理論解説があります。 それが毎回話す内容が変わります。 おそらくそのときどきで代表の栗原さんの旬の話題に寄せているのでしょう。 一応テキストはありますが「あとで読めば分かるので~」とほぼ完全無視。 怒る...
翻訳をしながら思う言葉のあれこれ
2020年12月20日
雑記ピーター・ノブスの本 "Mindfulness in 3D: Alexander Technique for the 21st Century" の翻訳作業をすすめています。 翻訳とは楽しくおもしろい仕事であると同時に怖いものでもあります。 ち...
自閉症者の言語習得から鍼灸師の技術習得を考える
2020年12月19日
整動鍼とあるウェブ記事から大変興味をそそられ、松本敏治『自閉症は津軽弁を話さない リターンズ』(福村出版)を読みました。 自閉症の人の中には幼児期に言葉が遅れる人が一定数いるそうで、その理由が衝撃的で心に残っています。 音の認知能力が優れていることがかえって言語の獲...
楽器職人と鍼灸師の仕事は似ている
2020年12月18日
整動鍼音楽家の耳の良さには感服します。 よく言われる絶対音感など音程の話ではなく、音そのものの響きや張り、明るさや暗さなどを聞き分ける話です(言語化が難しい・・・)。 たとえば言葉なら日本語音声は五十音に分類されていて、我々は普通にアイウエオやカキクケコを聞き分けられま...
最近の施術(打楽器奏者の首から腕にかけての突っ張り感)
2020年11月27日
整動鍼2か月ぶりご来院の打楽器奏者の方。 もともと左手にフォーカル・ディストニアがあり、ロールが続くと手首が固くなりマレットを握り込んでしまう症状で前回はいらしたのでした。 今回は手首や握り込みの症状は改善していて、首の左側から腕にかけての突っ張り感のご相談。 &nb...
最近の施術(クラリネット奏者の腕の痛み)
2020年11月26日
整動鍼愛好家のクラリネット奏者の方。 右の肩から手首にかけて重だるい痛みがあり、楽器の演奏にも支障が出始めていました。 クラリネットは右手の親指に楽器の重さがかかるのでこうなるとつらいと思います。 加えて左手の親指付根にも痛みがありました。 &nbs...
最近の施術(ミュージカル歌手の喉の調整)
2020年11月25日
整動鍼ここしばらくブログがご無沙汰でした。 とある本の翻訳に取り組んでいたためです。 施術の合間を使っての作業でなかなか進みませんがようやく残り一章分まで来ています。 さて症例サイト(ツボネット)にもなかなか上げられない日々が続いているので簡単ながらここ最近、整動...
音楽家のディップ型感音難聴
2020年11月12日
耳鳴り・難聴ある特定の高さの音域だけが聞こえにくくなるタイプの難聴があります。 ディップ型感音難聴といって、多くは4,000ヘルツ周辺の聴力が落ちますがそれ以外の周波数帯でも起こります。 先日、20年以上プロとしてのキャリアがある音楽家の方がいらして、このようなタイプの聴力低...
たかが片耳、されど難聴
2020年11月9日
耳鳴り・難聴当院には突発性難聴で鍼灸を受ける方も多くいらっしゃいます。 突発性難聴の多くは片耳に起こります。 片耳の難聴という意味では(何度かこのブログでも書いていますが)僕自身右耳の難聴です。 10歳くらいからちょくちょく中耳炎にかかるようになり、13歳で...