チェロの教本をコントラバスで試してみた
ヴィクター・セイザーのチェロの教本にはまっている話を前に書きました。
上駒の高さが4.5mmと相当に高く、弦は指板に押して止めるのではなく「横に指を置き軽く持ち上げたり横に引いたりするように」すると良いという衝撃の提言がありました。
同じことをコントラバスでやってみたのがこちらです。
割りばしをはさんでかさ上げしました。
横から見るとこのくらい高くなります。
ハーフポジションで思い切り押さえても弦が指板に届きません。
スケールをいろんな調で弾いてみました。
きついのがG線ハーフポジションでのA♭。細い弦の上駒寄りの方が食い込みが痛いです。
ネックの付け根に近い方は意外と楽で、指が弦の上を綱渡りする感じが新鮮。
全音域で指板につけず張力で音を取るのでフラジオ辺りから上の音で横に引っ張って音をとる方法もなんとなくこうかな?という感じがつかめてきました。
これはこれで楽かも。
ただ全体としてはやはりハーフポジションがきつさがネックです。
特にE線のFとかA線のB♭で長い伸ばしがあったらちょっと左手死んじゃうかも。
実用化は難しいと感じました。
やってみて思ったのは指板の役割。
硬い板に弦を当てることで少ない力でも音をとれることが指板のメリットに感じました。
張力だけだと特にハーフポジションでけっこうな力が必要でしたから。
指板との付き合い方はついてもいいしつかなくてもいい、例えて言うなら地面に近い高さに張ったスラックラインを渡っててたまたまビヨ~ンと地面に着いちゃった、くらいが良さそうです。
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2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師