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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

鼻抜けに取り組む(5)

" アレクサンダー・テクニーク "

2017年10月15日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

クラリネット奏者の鼻抜けにアレクサンダー・テクニークで取り組むシリーズ第5回です。

 

レッスンを始めてから4回目、初めにいらしていただいてから1か月程たった頃のことでした。

 

「最近、喉の奥の痛みはないんですが、いきなり鼻抜けが起こっちゃうんです、、」

 

これは衝撃でした。

 

鼻抜けの「前兆」として喉の奥の痛みにアプローチしてきたはずが、痛みがなくても鼻抜けが起こるとしたら、やってきたことの意味がなくなってしまいます。

 

とにかくアレクサンダー・テクニークを使いながら、吹いているところを見せてもらいます。

 

頭が動けて(頭が脊椎から離れる方向に動けて)、体全体がそれについてきて(脊椎がついてきて、股関節、膝、足首も動けて、腕が自由に動けて、クラリネットを持ってリードが口に向かってきて)、、、

 

「もう無理です!」

 

生徒さんが突然吹くのをやめてしまいます。

 

ハリ弟子には何でやめたのかがよく分かりません。

 

「今、すでに鼻抜けが起こってました」

 

やめた所よりかなり前の小節からシューという音がしていて、少しずつ大きくなってくるそうです。

 

ハリ弟子にはシューは聞こえず、楽器自体は鳴っているので、鼻抜けを起こしていることが分かりません。

 

本人にしか聞こえないシューという音や息の漏れる感覚、、

 

分かりたくてもそれが無理な状況が目の前にありました。

 

どうしたら良いか分からないまま、その日のレッスンは何となく終えました。

 

そして、数日の間、シューという音の意味を考えました。

 

そういえば、生徒さんは一番最初に鍼灸治療の相談にいらした時「親知らずを抜いてから鼻抜けになり始めたので何か関係あるかな、と思って、、」と話されていました。

 

その時はあまり気にとめませんでしたが、後で考えると何かがひっかかります。

 

下の歯だったらとりあえず関係ありませんが、上の歯だったら、、

 

でもそんなことが本当にあり得るかな?

 

始めはまさか?と思いましたが、ずっと考えていたら、いやいやあり得るかもと思うようになりました。

 

親知らずの抜歯が鼻抜けの原因になる理屈です。

 

 

次回は、親知らずと鼻抜けの意外な関係に続きます。

 

 

クラリネット奏者の鼻抜けにアレクサンダー・テクニークで取り組むシリーズ関連記事へのリンクをこちら↓↓

鼻抜けに取り組む(1)

鼻抜けに取り組む(2)

鼻抜けに取り組む(3)

鼻抜けに取り組む(4)

鼻抜けに取り組む(6)

鼻抜けに取り組む(7)

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: アレクサンダー・テクニーク. タグ: .
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