いい猫背と悪い猫背の違い
" アレクサンダー・テクニーク "
こんにちは!ハリ弟子です。
昨日の続きです。
猫背という姿勢で多くの人が実際にやっていることはこんな感じです。
実際には胸椎はあまり曲げておらず、腰椎を曲げています。
胸椎部分を意外とまっすぐにしていて、その分、頚椎への移行部分でカクンと前に倒して顔が下を向くか、あるいは頚椎をきつく後ろに反らせて顔が前を向くようにします。
この姿勢の胸椎から上をそのままにして骨盤を立て、腰椎を反らせるとこうなります。
実際、胸椎より上は同じ絵で角度を変えただけです。
いわゆる「気をつけ」的な、一見いい姿勢です。
でも、腰椎の前弯がきつくて疲れやすく長くはもちません。
頑張っていい姿勢維持しようとしてるのに背中が張って腰痛になりやすいとしたら、この傾向があるかも知れません。
何をかくそうハリ弟子もこのタイプでして、腰痛が持病でした。
気をつけが疲れてくると上の猫背姿勢で休んで、気合入るとまた気をつけに戻るのをくり返すのがこのタイプの猫背です。
これに対して、アレクサンダーのレッスンでしばしば見受けられる、楽なんだけど音が良くなる猫背はこんな感じ。
胸椎の屈曲を増やして、その分、腰椎や頚椎の反りを緩和しています。
胸椎の屈曲増加分が前かがみっぽい猫背の印象を与え、頚椎の反りが減った分がストレート・ネックぽく感じられるんですね。
次回はさらに掘り下げていきます。
この記事を書いた人
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師