演奏家の故障予防にアレクサンダー・テクニーク
こんにちは!ハリ弟子です。
ハリ弟子は鍼灸師です。
なのになぜアレクサンダー・テクニークを習得したのでしょう?
ケガに対する治療はお医者さんや鍼灸師のところですることができます。
でも、医療の世界では「治療」は一般的に日常生活を送るのに支障のない状態にすることです。
演奏家が再び演奏活動できるレベルまではカバーしていません。
治療だけでは、ノウハウが足りないのです。
アレクサンダー・テクニークは、英国王立音楽大学や米国のジュリアードを始め、欧米の舞台芸術系教育機関ではすでに長い歴史があります。
演奏家の故障予防、ケガの再発防止に貢献してきた実績があります。
それで、2013年、Body Chanceに音楽家専門のアレクサンダー・テクニーク教師養成コースができた時、ハリ弟子は迷わず入学しました。
Body Chanceには、海外から経験豊かなアレクサンダー・テクニーク教師が直接教えに来てくれます。
Vivien Mackieという先生はカザルスの直弟子のチェリスト、Jennifer Roig-Francoliという先生は米国でソリストとして活躍するヴァイオリニスト、Mio Moralesという先生はドラマーでもあり、演奏家のためのアレクサンダー・テクニークを学ぶ上では最高の環境でした。
他にも、役者からアレクサンダー・テクニーク教師に転じたCathy Madden、Sarah Barker、Tommy Thompson、プロ・ダンサー出身のGreg Holdawayなど、ほぼ全員がパフォーミング・アーツの専門家でもあるという実に充実した教師陣の教えを受けることができました。
普通、治療では、前と同じように再びできるようになることを目指します。
でも、その結果、同じケガを癖のように繰り返したことはないでしょうか?
それは、前のやり方と同じやり方をしていたからです。
アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、前のやり方の中にひそむケガに結びついている要素を注意深く取り除き、体にとって負担が少なく、よりケガをしにくいやり方に置きかえて行きます。
そのための観察力、提案力は一朝一夕には身につかないので、最低でも3~4年は学校で学ぶわけです(ハリ弟子の場合、5年かかりました)。
そうして身につけたアレクサンダー・テクニークのレッスンを今月から正式メニュー化しました。
これからは、治療から回復・復帰、再発の予防まで、音楽家のためのシームレスなサービスをして行きます。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師