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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

観察日記(頚椎のカーブ)

" 体のしくみ "

2018年10月10日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

最近、MRI画像の動画でいろんな人の頚椎(けいつい)、要は首の骨の動きを見比べています。

 

下の図のC1からC7までを頚椎と言います。

 

MRI画像を見ているとこの図のような教科書的弯曲(前弯)の人もいれば逆の人もいたりして実際にはまちまちです。

 

そもそもかなり可動域の大きな骨なので、目的とする動作に応じてより有利な弯曲というのがあるような気がするのです。

 

歌や管楽器など音楽家の場合とそれ以外の人で何か違うことはあるのでしょうか?

 

ではさっそく見比べてみましょう。

 

まず嚥下(物を飲み込む動作)の時です。

 

わりに模範的?ですね。

 

次は言葉の発音。

 

MRIの機械にあおむけに寝ているせいでしょうか、首の後ろのお肉が余っている感じがしますが、全体としては前弯と言っていいでしょう。

 

次も言葉ですが、音なしで画像のみ。

 

映ってるところだけだとまっすぐに近いですが、少しずつ前弯するうちの一部にも見えます。

 

次から音楽家の画像です。

 

オペラ歌手の頚椎の動き。

 

途中で後ろ側にふくらんでいて、あれ?という感じです。

 

次も歌手で、いろんなスタイルを歌い分けています。

 

やっぱりちょっと後ろ側にふくらむ感じがします。

 

次はホルン奏者。

 

どちらともつかない瞬間もありますが、全体としては前弯よりも後弯ぎみに見えます。

 

最後の動画は前半にドイツ語の発音、後半は歌(2:16から)になります。

 

これもやはり歌の方が後ろ側にふくらむ(後弯)ような感じで、動きも大きいです。

 

サンプルがこれだけですが、声楽や管楽器奏者の頚椎は後ろ側にふくらむ(後弯)方が動作として理にかなっているのかも知れません。

 

実はこれを今、アレクサンダー・テクニークのレッスンでいろいろ試しているところです。

 

体の他の部分の条件もあるのでここだけ変えてどうにかなるものでもありませんが、何しろ気道の形に影響を与えるところなので、大切な何かがあるような気がして研究中です。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

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