スーパームーン
こんにちは!ハリ弟子です。
今日はスーパームーン。
1年で最も月が大きく見える日だそうです。
江古田はあいにくの曇り空で見られるかどうか微妙です。
ハリ弟子は昨夜知らずに空を見上げて、巨大な月に驚いておりました、、
月といえば、砂漠を思い出します。
砂漠の月はそれはそれは綺麗です。
モロッコ、アルジェリア、エジプト、イスラエル、サウジアラビアと砂漠には何かと縁がありました。
もともとアラビア語を勉強していて、仕事もそっち方面が多かったのもあります。
どこも月が美しいところでした。
アラビア語は読むのが専門で、話す・聞くは結局うまくなりませんでした。
どこへ行っても、その土地の言葉を使えば、人はフレンドリーに話しかけてくれます。
その気になればいくらでも練習する機会はありましたが、そうしませんでした。
仲良くなると、必ずムスリム(イスラム教徒)にならないかと説得されるのです。
初めのうちは、うるさいなとか、押しの強い人たちだなとしか思っておらず、単純に辟易としていました。
しかし、だんだんと分かってきたのは、彼らがそれを完全な善意で言っていることです。
彼らの世界では、ムスリムにしか救済がありません。
せっかく通じ合えた異国の友が、道を誤って地獄に行くのが本当に忍びない思いだったのでしょう。
仲の良い友人であればあるほど、強硬に説得されました。
このことに気がついてから、ハリ弟子はアラビア語を話すのをやめました。
彼らの無垢の善意に応えられないのもまたつらいことだからです。
それまで仲良くしてくれていた人たちには、それは失礼な態度に見えたことでしょう。
お互いに傷つくことが分かっているからこそ、玄関口で暇乞いをする。
そんな選択も許されてよいのではと思うようにしていますが、どうだったのでしょうか。
今となっては分かりません。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師