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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

下北沢にて

" 雑記 "

2017年8月8日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

先日、ショーGEKIという劇団の舞台を観に下北沢に行って来ました。会場はこちら「劇」小劇場。残念ながら、これから改修工事に入るため休館するそうです。

 

写真は劇場HPより(http://www.honda-geki.com/gekijo.shoukai.html)

 

予備知識ほぼゼロでうかがった演劇でしたが、終演後、いろいろな思いが去来して頭の中がうまく整理できなくなってしまいました。自分が大切にしたい何かがあったはずですが、あえて言葉にすると別物になる気がして、誰とも話す気になりませんでした。それで、ご紹介くださった劇団関係者の方へご挨拶もせず、黙ってこっそり劇場を後にしました(礼を失したこと、後でメールでお詫びしました)。

 

今日は、その時思ったことの一部を、あえて言うならばということで書いてみたいと思います。

 

鍼師はなぜ鍼をするのでしょう?病を治すためです。

鍼灸では、病は精気の不足から起こると考えます。

精気とは平たく言ってしまえば元気のこと。

元気とはつまり生きる源の力です。

 

元気とは便利な言葉で、肉体と精神を区別せずにその人全体から受けるざっくりした印象として元気があるとかないとか言うことができます。ケガや病気が治ったから良し、身体的な問題を解消したから良し、ではなく気持ちの面でも生きる力が充実して初めてその人は元気になったと言います。

 

鍼師としてそれができているか?

また、鍼灸という方法でそれができるのか?

それだけではダメなことは明らかです。

 

劇場に集まったお客さんは皆、舞台の役者さんから元気をもらいました。小劇場とは言え、ざっと100席超入る感じで、今回は15回の公演がほぼ全て完売・満席とのことなので、大変なことです。

 

うん、ハリ弟子も元気をもらいました。

なぜ音楽家などエンターテイメントに生きる人をサポートしたいのか、後押しをもらった気がします。

 

陰主陽従という言葉があります。

花を見て、人は綺麗だと思います。でも、花は土や水がなければ成り立ちません。花は陽、土や水は陰です。

 

舞台の役者さんは華やかに見えますが、世の中全体からしたら劇場という閉じられた空間で生きる人たちです。彼らを陰としたら、実社会とつながっていて公演に集まってくるお客さんは陽です。お客さんの笑い(あるいは涙)が、この場合の花に当たるでしょう。

 

役者さんは日々、誰も見ていないところで稽古を積んでいます。

こうした地道な努力がなければ、花は咲きません。

この地道な努力に鍼灸師としてお手伝いさせていただく。

咲いた花を見てハリ弟子も元気をもらい、日陰の存在だからこそできることがあると強く思ったのでした。

これをやり続けることが、二黒土星に生まれたハリ弟子の道なのかも知れません。

 

最後に、ショーGEKIのホームページをご紹介。

http://www.showgeki.com/

実に大胆な赤と黒のサイト!まさに衝撃です(笑)

スタンダールか!?

 

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: 雑記.
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