来年に向けて
もはや言うまでもないことですが今年は新型コロナウイルス感染症のせいで大変な一年でした。
当院の場合、音楽家が主たる患者さんでありその音楽家のみなさんがコンサート延期、ライブ中止、レッスン控えといった大打撃をこうむりました。
当然その影響は当院にもあって特に5、6月あたりはもう無理かと思うくらいでした
幸いその後持ち直して昨年並みくらいで推移しています。
ただし昨年並みと言っても収支とんとんくらいです。
アンブシュアやタンギング、声の不調などレアな領域での技術開発はこの1、2年大幅に進んだ自負がありますが、事業として楽観できないことに変わりはありません。
熟考を重ねた結果、腹を決めました。
来年は江古田を去ります。今の治療院も閉めます。
そして音楽家向け鍼灸という事業はそのまま継続します。
詳しくはまたきちんとお知らせを掲載しますが、活動の場とレベルをぐっと上げる感じです。
ホンダが浜松でバイクを造り始めたころ、彼の地にはバイク製造の中小零細企業が数十から数百あったといいます。
ほとんどが企業としては今は残っていません。
しかし技術はホンダに合流することで残されたものもあります。
雑草のような技術者たちの魂はホンダのDNAの中にまだ生きていて、そこにホンダという企業の面白さ・強さがあるのでしょう。
DNAは1人では変えられず必ず仲間が必要です。
コロナのおかげでそのことにようやく気がついたのが僕にとっての2020年でした。
来年は化学反応の年にしたいと思います。
みなさま良いお年を!
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師