この夏のできごと(その2)
" 雑記 "
先日、羽化したものの羽が折れたまま広がってしまったアゲハの成虫。
鉢植えの木の根元で力つきていました。
一方、前回のブログでサナギだったアゲハはといえば、、
その後数日して羽の模様が透けて見えるほどになりましたが、、
育ち切れなかったのか、羽化しても羽が小さいままでした。
よく見るとお腹はまだサナギの皮に入ったまま。
時々もがくように動きますががうまく出られません。
この状態で1日以上たっているので、この個体が助かることはないように思います。
もともとこの子は生まれたのが遅かったらしくエサがすでに少なかったため、幼虫として成長し切る前にサナギになることを選びました。
先に生まれて思う存分エサを食べることのできた大きな幼虫たちは移動力もはんぱなく、プランターの縁を越えて脱走しています。
きっと脱走した先でサナギになることを試みたはずです。
プランターに残った幼虫のうち、この子だけが成長の代わりにサナギになることで生き残りをかけました。
残りはみなエサの不足とともに動けなくなりひからびていきました。
ここまで来ての羽化失敗は残念ですが、これが虫の世界なのでしょう。
アゲハの仲間は卵から成虫になって飛べるのはわずか0.6%だそうです。
まぐれや偶然みたいな運をつかんだりつかみ損なったり。
きれいな蝶を見られてめでたしめでたしにはなりませんでしたが、いろいろ考えさせられる結末でした。
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この記事を書いた人
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師
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