新型コロナウィルスの現状を見て
厚生労働省のサイトに新型コロナウィルス関連のグラフが掲載されている。
この数字の信ぴょう性云々についてはここでは問わない。
他に数字がない以上、今それを問うても意味がないので。
同省の別サイト(>>新型コロナウイルス感染症について)と合わせて数字を読んでいくと、このサイトではPCR検査陽性でかつ症状のある人を「確定者」と定義しているらしい。
検査の精度についてはいろんなところで多くの人が解説しているとおりなので、もっとも確からしい感染者数ということでこの数字を採用しているのだろう。
そして「日次確定数」の棒グラフ右肩の丸をクリックしてグラフ部分を拡大して見る。
「日次確定数」はその日に新たに感染が確定した人数で、わりとでこぼこしている。
急に突出して増えているところはおそらくクラスターと言われる集団感染の数字が加わったところなのだろう。
感染者には感染経路が分からないケースと分かるケースがある。
感染経路が分からないケースはあっちで1人、こっちで1人といった具合に散発的。
分かるケースは誰から誰に、どこでというのが分かっている。
家族内などで1人か2人くらいに広まった程度ではクラスターとは呼ばないだろうけど、1人から2人へ、その2人からさらにまた2、3人へと広まると数字が一気に増える。
感染経路が分からないケースというのはこれからもじわじわと増えるだろうけど、でも徐々にだ。
そして経路が分からない以上、対策も講じにくい。
それに対して経路が分かっているケースは対策が講じやすい。
中でもクラスターは増え幅のインパクトが大きいのでこれ以上起こさないよう対策の要となる。
おそらくイベント自粛要請10日間延長を決めた背景にはそんな考えがあるのだろう。それは理解できる。
ただしそれは痛みが大きい。
それでなくても経済の行方がとても心配な状況。
今は封じ込めに集中すべき時だけどそのうちに相当大規模な支援策をすることになるんじゃないか。
その時には政治家も役所もマスメディアも各々の仕事をしやすいよう応援して行きたいと思っている。
SNSを使って誰でもものが言える時代。
何に困っている、どんな状況なのか、生の声を誰もが書き込める。
国会でフリーランスについて議論されるなんて昔なら考えられなかったけど、これもSNS上の話題をメディアがひろって国会議員の目に留まったからだと思う。
困っているとついつい怒りを人に向けたり、誰かに責任を求めたくなる。
でもそれをやると言われた方も身構えてしまう。
だから怒りは少し脇に置いといて、本当に困っている現実や思いだけを素直にそこに載せればいいと思う。
そういうのを恥だと思う必要もなく、「その程度で泣きごと言うな」みたいなコメントもこの際禁止にして。
そんなふうに応援できれば最高なんだけど、と厚生労働省のサイトを見て考えている。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師