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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

ビルは普通の形がいい

" 雑記 "

2019年5月28日

僕は学生のころバイクに乗っていました。

 

一度だけ本当に対応を間違えたら死ぬような場面にあったことがあります。

 

実家のある浜松から東名高速で東京に戻り、そのまま首都高に入ってしばらく直線の道路。

 

その時なぜか、あるゴムの会社のビルが近くにあることを思い出して目で探してしまったのです。

 

そのビルは自社製品のゴムに似せた形をしていて、まあ知る人ぞ知るでしたが目立ってました。

 

そしてふと気づいたらカーブが目の前。

 

妙に冷静なものでその時の体へのコマンドは今でも覚えています。

 

右手アクセルは全閉、右足ペダルを何回かに分けて踏んで後輪のブレーキをかける、次に右手レバーを何回かつかんで前輪のブレーキも同時にかける、左足はステップから浮かせる、体重は右へ(右カーブだったので)、とにかく首都高の壁から離れるように、アクセル全閉のままブレーキを何度も何度もかけ続ける。

 

左足を載せるステップが壁に接触して嫌な音を立てていました(だから左足を浮かせる必要があった)。

 

カーブのRとバイクのRをせめて同じに保つところから、ステップがこすれる嫌な音が聞こえなくなり、少しずつ壁が離れて行き、後ろの車を運転するおじさんが口を開けてぽかーんとしてる表情をバックミラーで見て、助かったと思いました。

 

一つ間違えば、ゴム会社のビルよそ見したせいでここにいませんでした。

 

でも本当に怖い体験はその瞬間より後です。

 

体がガタガタにふるえ始めました。

 

コントロールが効かない体でバイクを運転するのはおそろしいことです。

 

ハンドルにぎってられるかすらあやしいんですから。

 

なんとか下道に逃げて、バイクを止めることができた時はほっとしました。

 

よく言われるのは、こういう時は逃げるなり戦うなり危機回避行動を筋肉がとれるようにアドレナリンなどのホルモンが大量に放出されるということです。

 

出てしまったものは使われる必要がありますが、バイクの操作にはそれほど筋肉は使わないので、後からふるえとして出てきてしまった、と解釈することもできます。

 

ここにヒョウに襲われたインパラが九死に一生を得て助かる動画があります。

 

ヒョウに鼻先をくわえられておそらく仮死状態に近いところから、呼吸が回復し(2:15)、ガタガタと震え始めて(3:12)、最後には走り去ります(4:06)。

 

これを見て動物も同じだと思いました。

 

出てしまったものは使いきる必要がある。

 

ただ、僕の場合はバイクの運転中でふるえては困る状況でそれが起こってしまいました。

 

人間の場合、ふるえては困る状況が多すぎるのが困るのかも知れません。

 

あのビルはやはりドライバーが注視して事故が多かったのでその後取り壊しに・・・

 

なるわけがありません(笑)

 

今でも健在のようです。

 

というかちゃんと前見て運転しなきゃですね。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: 雑記.
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