猛暑なので適当にさぼる文化
こんにちは!ハリ弟子です。
暑い日が続きます。
岐阜県の多治見では40.7度に達したそうです。
さすがにこうなると身の危険を感じるレベルです。
ハリ弟子がかつて働いていたサウジアラビアでは50度を超えることもありました。
そんな自然を生きてきた国民の文化はおのずから日本とはかなり異質なものとなります。
まず植物のある景観は人工物です。
人が手間ひまかけてあげないと緑が育ってくれません。
放っておくと何もかも枯れてひからびるのが自然です。
次に、仕事ができるのは夜明けからお昼までです。
かつてのオフィス・アワーは7時から13時でした。
今はどこでもエアコンが効いてるので日本と同様9時~17時が基本ですが、それでも午後はなんとなくおまけ的な雰囲気がただよいます。
そして3つ目、部下にできるだけ楽をさせるのがリーダーに求められる資質です。
50度を超える砂漠でキャラバンを組んで移動する人たちは頑張ったらだめなのです。
過酷な環境の中でいかに楽に動いて目的地まで物を運ぶかが大事です。
現代のサウジ人にこんなベドゥインのような人たちはほとんどいませんが伝統はしっかり残っているようで、サウジ人のオフィスワーカーは大変よく休みます。
ところが同じサウジ人でも高位高官になるとこちらはとてもよく働きます。
それこそ1日24時間では足りないくらいの働き方をするサウジ人の役職者は多いです。
そんな彼らがよく休む部下たちをどう思ってるかというと、どうもそれで良しとしてる風があります。
部下もまたそれを当然と思ってる感じです。
まあその分外国人労働者が大勢いて補ってるし、今の時代エアコン効いてオフィスの中涼しいんだからもうちょっと何とかならないか、という疑問は飲み込むとしてやはり文化的背景は無視できない気がします。
日本では「若い頃の苦労は買ってでもしろ」と言うように、下の者にハードワークさせたがる風潮があります。
もちろん成長したいのであればそのために負荷が必要なことはあります。
でも40度超えのニュースにあまり驚かなくなってきた今日この頃、環境に合わせて適度にさぼる、手を抜いてゆるく働くことをお互いに良しとする文化をはぐくんでもいいのかも知れません。
熱中症には気をつけてなんとか乗り切りましょう。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師