春分の日の雪を見て
" 雑記 "
こんにちは!ハリ弟子です。
今日は春分の日です。
七十二候では「雀始めて巣くう」と言って、春になって雀が子育てする時期を表しています。
もっとも、暦の上では立春(今年は2月4日でした)からこちら春になっていて、既に春真っ最中のはずですが、今日の江古田は雪が降りました。
今年はずいぶん雪にみまわれました。
温かい湿った空気の上に冷たい寒気が覆いかぶさる、そんな気象の日が多かったのでしょう。
本来、温かいものは上に昇り、冷たいものは下に降ります。
冷たいものは固く引き締まって重くなり、温かいものはゆるんで軽くなるからです。
温かく軽いものの上に冷たく重いものがのしかかり、固く引き締めて離さないために天気が荒れるわけです。
今日も、大粒の雨から雪、そしてまた大粒の雨へと目まぐるしく移り変わりました。
まるで春と冬がせめぎ合っているようです。
鍼灸では、春の正常な脈は弦と言います。
お琴の弦のように、硬くはじき返してくるような脈です。
冬の寒さに耐えるために体は固く引き締まります。
それが春になるにつれて、内側からゆるんで活発になってきます。
そんな時に脈を診たら、体の表面が身を守るために引き締まったままで、内側から活発な拍動が打ってくるはずです。
だから、春の正常な脈を弦と言うのかも知れません。
春分の日の雪から、そんなことを考えました。
この記事を書いた人
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師