管楽器奏者の不調を考える
2018年10月5日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 このところずっと息の問題を考えてきました。 楽器を鳴らすためには息の圧が必要とかスピードが大事とかいろんな言い方がありますが、物理学的には圧は静圧、スピードは動圧と同義でした。 静圧と動圧は流路の形状や大きさなどの条件...
2018年10月5日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 このところずっと息の問題を考えてきました。 楽器を鳴らすためには息の圧が必要とかスピードが大事とかいろんな言い方がありますが、物理学的には圧は静圧、スピードは動圧と同義でした。 静圧と動圧は流路の形状や大きさなどの条件...
2018年10月4日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 アンブシュア不調のクラリネット奏者とのアレクサンダー・テクニークのレッスンでこんなことがありました。 この生徒さんはプロフェッショナルな音楽教育を受けて留学までされていて、音色についてとても繊細な感覚を持っています。 ...
2018年10月3日
喉や声のトラブルこんにちは!ハリ弟子です。 息の通り道について舌骨と喉頭の位置関係からアプローチした論文をご紹介します。 >>Soren Lowell, "Position of the Hyoid and Larynx in People With Muscle T...
2018年10月2日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 これまでの話を踏まえて、息の通りやすさと姿勢に関係について自分でいろいろ試してみました。 まず、だらっとした自分でもこれだめでしょ?と思うような腑抜けた猫背姿勢から。 青いのは脊椎、黄色は気道のラインの想像図です。...
2018年10月2日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 先日のブログ(>>息のエネルギーをロスするところ)で甲状軟骨から唇までの息の通り道について書いた後で、まさにそれに言及した論文がいくつか見つかりました。 ご紹介して補足します。 まず、発音について声門から唇...
2018年9月30日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 先日までのところで、息の圧力(静圧)とスピード(動圧)はトータルで考えると一定のエネルギーと考えられ(全圧)、スピードが増せば圧力が下がり圧力が上がればスピードが落ちる関係にあることを流体力学の理論から確認しました。 理論的には肺から出...
2018年9月28日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 今日は流体力学のお話しです。 ハリ弟子も不得意ですが頑張って書きます。 1本の管の中に空気を通すことを考えます。 太さが同じであれば一定時間に流れる空気の量(体積)はaもbも同じです。 &nbs...
2018年9月27日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 今日は肺から喉までの息のとおりみちについてみてみます。 ハリ弟子の手元にある解剖学の教科書にはこう書いてあります。 「気管は第6頚椎の高さで、喉頭の輪状軟骨の下から垂直に下降する」 本当にそうかど...
2018年9月26日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 昨日の続きです。 猫背という姿勢で多くの人が実際にやっていることはこんな感じです。 実際には胸椎はあまり曲げておらず、腰椎を曲げています。 胸椎部分を意外とまっすぐにしていて、その分、頚椎への移行...
2018年9月25日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 アレクサンダー・テクニークでは「頭が前に上に(Head forward and up)」行くような体の使い方を推奨します。 表現が多少違うかも知れませんが、これは世界中どこのアレクサンダー・テクニークの学校でも共通です。 ...
2018年9月18日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 昨日ご紹介した自動演奏ロボットの唇は軟らかい膜状の部材を使っていて、リードのどこにどのくらいの力で当てるかはその裏にある人工の歯でコントロールしていました。 人間の場合にはどのようにしているのかとずっと考えているのですが、今のところの考...
2018年9月17日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 クラリネット奏者のアンブシュアを研究していてこんな文献を見つけました。 管楽器演奏装置、及び管楽器の自動演奏方法 トヨタとヤマハがサックスの自動演奏ロボットを開発する中で発表した技術論文のようです。 ...
2018年9月10日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 最近、クラリネットのアンブシュアについて研究しています。 アンブシュアに深刻な不調をかかえた方がいらっしゃるので、音を鳴らすために何をする必要があるのかハリ弟子自身知っておきたいのです。 望む音に対して、適切なタイミン...
2018年9月9日
東洋医学こんにちは!ハリ弟子です。 先日、スイスでご活躍されているクラリネット奏者の大谷 淳子さんがいらっしゃいました。 ご本人の承諾を得てbodytuneでの施術についてブログに書かせていただきます。 大谷さんは国立音大からパリとジュネーブの音楽院に進...
2018年8月30日
麻痺こんにちは!ハリ弟子です。 人差し指を曲げた状態が維持できず、しばらくすると指が伸びてきてしまう木管奏者の方がいらしています。 右手でも左手でも木管楽器では人差し指が一番上の位置に来ます。 ここで指が伸びてトーンホールの押さえがあまくなると、それ...
2018年8月29日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 アレクサンダー・テクニークの生徒さんがクラリネットを貸してくれました。 ありがとうございます! 早速マウスピースをつけて吹いてみたら、なんと鳴ってくれました。 これに気を良くして簡単な指だけ教えて...
2018年8月24日
痛みこんにちは!ハリ弟子です。 先日、鍼灸で寝違えの緊急対応をしたファゴット奏者の方から嬉しいメールをいただきました。 前回のブログ >> ファゴット奏者の寝違えに緊急対応 ご本人の承諾を得てご紹介します。 先日はあ...
2018年8月20日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 bodytuneでアレクサンダー・テクニークのレッスンを始めてから多くのクラリネット奏者の方が来てくれています。 でもハリ弟子の木管楽器経験は小中学校のリコーダーのみ。 金管はTubaを吹いていましたが、リード楽器...
2018年8月19日
痛みこんにちは!ハリ弟子です。 朝起きたらメールが入っていました。 激痛で寝返りが打てないほどのひどい寝違えで眠れなくてつらいので今日来たいとのこと。 即座に予定を組みかえてOKの返事をしました。 いらしたのはフリーランスのファ...
2018年8月16日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 今日は予告どおり楽器を保持する動きとキイ操作する動きを整理するためのエクササイズについて書きます。 「開発中」というのは効果の検証がまだ済んでいないのと、多分もっと少ない手数で効率的にできる気がしているからです。 1.手の力を抜いて前...
2018年8月15日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 昨日に引き続きオーボエ奏者の指に関する話です。 オーボエという楽器は右手の親指をサムレストにかけて持ちます。 それ以外の指は全てキイ操作にあてがわれていて楽器の保持には基本的に使えません。 これが実際...