タグ別アーカイブ: 声楽
声が出ないのはメンタルのせいだと言われて思ったこと
2021年9月25日
喉や声のトラブルもうずいぶん前、二十歳くらいのころですが、朝起きがけの時間に声がまったく出なくなることがありました。それ以外の時間帯はがんばればなんとか声が出ましたが、朝は完全な無声。一度友人から電話がきて取ったはいいが何も言えません。「もしもーし、おーい!」と呼びかけられるもなすすべなくガチャリと切られた時の気持...
最近の施術(ミュージカル歌手の喉の調整)
2020年11月25日
整動鍼ここしばらくブログがご無沙汰でした。 とある本の翻訳に取り組んでいたためです。 施術の合間を使っての作業でなかなか進みませんがようやく残り一章分まで来ています。 さて症例サイト(ツボネット)にもなかなか上げられない日々が続いているので簡単ながらここ最近、整動...
イタリア人は前歯の上下を常に開けてしゃべってるのか?
2020年10月3日
喉や声のトラブル僕が行っていたアレクサンダー・テクニークの学校には、大学で演劇を教える先生やプロの歌手(かつアレクサンダー・テクニーク教師でもある)も教えに来ていました。 もちろん教えていたのはアレクサンダー・テクニークですが、そういう背景ある先生なのでちょいちょいボイス・トレーニング的な内容が入...
脊椎のツボと声の響き
2020年10月2日
喉や声のトラブル先日、高い声が上にひっくり返ってしまう症状の方がいらして鍼で施術しました。 いつものとおり、状況を確認するため施術前に声出しをしてもらいます。 そのとき母音の「イ」でテストされてるのが気になり「どうしてイで歌うんですか?」と聞いたところ、「イの母音が一番症状が出や...
アレクサンダー・テクニーク 1Day ワークショップやります
2020年1月14日
アレクサンダー・テクニーク僕のかみさんの道子はアレクサンダー・テクニーク教師でかつヨガ・インストラクターです。 その道子と合同で開催するアレクサンダー・テクニークのワークショップ、今年も開催することになりました。 2月26日(水)の午前&午後、場所は東京 千駄ヶ谷のスタジオI-LAB。 ...
緊張性発声障害と姿勢の関係
2020年1月3日
喉や声のトラブル2020年、明けましておめでとうございます! この年末年始は31日まで開けていて、元日だけ休み、昨日から仕事開始。 音楽関係者はやはり年末年始に仕事の人が多いですから、緊急で駆け込まれても大丈夫にしました。 予想以上に多くの患者さんにいらしていた...
音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク講座(第3回)
2019年8月6日
アレクサンダー・テクニーク9月28日にヨガ・インストラクターでアレクサンダー・テクニーク教師でもあるかみさんの道子といっしょに音楽家向けワークショップ、第3弾をやります。 これまでの2日間が1日になりましたが、そのぶん内容はぎゅっと詰まってます。 今回は午前の部で「脊椎の3Dムーブメント」...
観察日記(頚椎のカーブ)
2018年10月10日
体のしくみこんにちは!ハリ弟子です。 最近、MRI画像の動画でいろんな人の頚椎(けいつい)、要は首の骨の動きを見比べています。 下の図のC1からC7までを頚椎と言います。 MRI画像を見ているとこの図のような教科書的弯曲(前弯)の人もいれば逆の人もいた...
息の支えの意味(2)
2018年10月8日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 先日途中で終わってしまった息の支えの備忘録、今日は最後までまとめます。 息の支えって、息を吸いながら吐くという拮抗した動きをあえて同時にやりながら楽器を吹くことです。 一見無駄に見えることをなんでやる必要があるのか、あ...
息の支えの意味(1)
2018年10月6日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 最近クラリネットを始めることで「息の支え」ということについて思うことがあったので備忘的に書いてみます。 息の支えについてはバジルさんのブログでも種々書かれていて、ハリ弟子の理解もこれに基づいています。 >>...
声の不調と舌骨・喉頭の位置関係
2018年10月3日
喉や声のトラブルこんにちは!ハリ弟子です。 息の通り道について舌骨と喉頭の位置関係からアプローチした論文をご紹介します。 >>Soren Lowell, "Position of the Hyoid and Larynx in People With Muscle T...
息の通る姿勢、通らない姿勢
2018年10月2日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 これまでの話を踏まえて、息の通りやすさと姿勢に関係について自分でいろいろ試してみました。 まず、だらっとした自分でもこれだめでしょ?と思うような腑抜けた猫背姿勢から。 青いのは脊椎、黄色は気道のラインの想像図です。...
息のエネルギーをロスするところ(補足)
2018年10月2日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 先日のブログ(>>息のエネルギーをロスするところ)で甲状軟骨から唇までの息の通り道について書いた後で、まさにそれに言及した論文がいくつか見つかりました。 ご紹介して補足します。 まず、発音について声門から唇...
息のエネルギーをロスするところ
2018年9月30日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 先日までのところで、息の圧力(静圧)とスピード(動圧)はトータルで考えると一定のエネルギーと考えられ(全圧)、スピードが増せば圧力が下がり圧力が上がればスピードが落ちる関係にあることを流体力学の理論から確認しました。 理論的には肺から出...
息圧・スピード・抵抗
2018年9月28日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 今日は流体力学のお話しです。 ハリ弟子も不得意ですが頑張って書きます。 1本の管の中に空気を通すことを考えます。 太さが同じであれば一定時間に流れる空気の量(体積)はaもbも同じです。 &nbs...
息のとおりみち
2018年9月27日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 今日は肺から喉までの息のとおりみちについてみてみます。 ハリ弟子の手元にある解剖学の教科書にはこう書いてあります。 「気管は第6頚椎の高さで、喉頭の輪状軟骨の下から垂直に下降する」 本当にそうかど...
いい猫背と悪い猫背の違い
2018年9月26日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 昨日の続きです。 猫背という姿勢で多くの人が実際にやっていることはこんな感じです。 実際には胸椎はあまり曲げておらず、腰椎を曲げています。 胸椎部分を意外とまっすぐにしていて、その分、頚椎への移行...
管楽器や声楽にとって良い姿勢!?
2018年9月25日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 アレクサンダー・テクニークでは「頭が前に上に(Head forward and up)」行くような体の使い方を推奨します。 表現が多少違うかも知れませんが、これは世界中どこのアレクサンダー・テクニークの学校でも共通です。 ...
ミュージカル俳優の喉の不調に鍼灸で対応
2018年9月13日
喉や声のトラブルこんにちは!ハリ弟子です。 風邪をきっかけに声が出しづらくなってしまったミュージカル俳優の方がいらっしゃいました。 特に低い声の発声が本調子でなくなってしまったとのこと。 全国各都市を順番にまわる作品をかかえていて、とにかくスケジュールの忙しい中...
福岡からいらした声楽の方とのレッスン
2018年8月18日
アレクサンダー・テクニークこんにちは!ハリ弟子です。 先日、アマチュアで声楽を学ばれている方が福岡からいらしてアレクサンダー・テクニークのレッスンを受けてくださいました。 普段は福岡にいて仕事のかたわら研鑽を積み、夏休みなどのまとまった休みに東京の先生に習いに来るとか。 ...