手の不調に喘息が関係していた
" 指の不調 "
1月ほど前から手首が痛くなって趣味のピアノが練習できなくて、、という患者さん。
数年前に喘息をわずらって、という言葉にピンと来ました。
手の不調と喘息の組み合わせ、実は他の楽器でもよく見るのです。
クラリネットやオーボエの細かい指使いに不安を感じていらした方にも、小児喘息でした、という方が何人もいました。
そしてみなさん、今は喘息は治っています。
このピアノの方も今現在、咳き込んでいるわけではありません。
でも背中を触診すると特有のこりがあります。
激しく咳き込んだ際、身を守るかのように固めた名残、体に残された喘息の記憶です。
これがある限り脊椎の動きを固めたままです。
喘息をわずらっていた時の緊張を体が覚えたままになっていて、今はそれが手の不調の原因になっています。
喘息で咳き込んで固めるのは主に肩甲間部。
ちょうど手と関係の深い上部胸椎なんですね。
ピアノの患者さんも背中のこりをゆるめるツボに鍼をしたら、即座に手首の痛みがひいていきました。
整動鍼のツボはピンポイントで効きます。
動けるようになった手首を嬉しそうにくるくる回しながらお帰りになりました。
この記事を書いた人
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師