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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

初めてのテーブル・ワーク

" 旧bodytuneブログの記事 "

2013年4月3日

(こちらの記事は、2016年11月まで運用していた旧bodytuneサイトのブログ記事を転載したものです)

 

今月から目黒のボディ・チャンスという学校でアレクサンダー・テクニーク(AT)を学び始めています。これまで、単発のワークショップや体験レッスン、見学といった形でATには触れていたのですが、今日は初めてテーブル・ワークを経験しました。何をするかというと台の上に仰向けになって、足は立膝、手はお腹の上辺りに置いて静かに寝そべっているというただそれだけなのですが、頭の位置・高さ、腕や足の置き方、膝を立てる時の方向性、足の裏を台の上に設置させる感覚など、先生がサポートしてくれたおかげで、ものすごく呼吸が楽に体に入ってきました。自分一人でただ横になっていただけではあのような状態になるのはまず無理だったでしょう。

 

このワークで気づいたことは、自分は肩や腕の力を抜くつもりで実は脇腹を圧迫してしまっていたこと。また、知らず知らずに背中の真ん中の筋肉が硬直していて肩や腕が後ろに引き寄せられたまま固まっていたことでした。先生の上手なサポートで固定され気味だった腕や肩甲骨が自由になることで胴体の特に胸郭周りが十分な広さになり、同時に脇腹も自由になり息が楽に深く入るようになりました。また、立膝の時の膝の動く方向、手の指の指先の方向性にも意識を向けることで、今まで気づけなかった自分の体のパーツがあることが分かりました。

 

さらに、肝心なのは寝ている状態から起きて床に立つ時にもこの状態でいられるかということです。寝ている時に気をつけていたことをなるべく意識し続けて立ったところ、何と景色が変わりました。と書いても何が何だか分からないのですが、要は立った状態でワークを受けた時と同じような目線の高さ、頭と脊柱の関係になっていました。コントラバスを練習した後ではどうしても背中が張ってしまい、腕や肩の適切な置き方というか体との関係の持たせ方が難しいと思っていたのですが、テーブル・ワークのような寝そべった状態でリセットしてみるのも方法としてありだと感じました。また、このところ歩く時に左足の親指に変な癖がついていて痛かったのですが、膝を動かす方向性を意識して歩いていたら家に帰るまでには直りました。人間の体とは意外なところで協調して作用しているのですね。なお、このテーブル・ワークはAT用語ではセミ・スパインとも呼ばれています。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

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