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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

タコ乗せてコントラバスを弾いてみた

" コントラバス "

2018年5月27日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

このところマイブームのタコ乗せでコントラバスを弾いてみました。

 

20~30分演奏してみましたが、やっぱり全然疲労度が軽いです。

 

頭の重さは5~6㎏。

 

これを不用意にぶん回すことをやめただけで首肩、腰、足への負担がこんなに違うのですね。

 

ということは、今までどれだけ頭を振り回していたかと逆に思いやられます。

 

タコ乗せで楽器を弾くと、初めのうちは間違いなく音痴になります。

 

移弦もいつもどおりに行かず、隣の弦をひっかけたりしてすごく下手くそです。

 

これは、今までの慣れ親しんだポジションにまつわる筋感覚がまったく使えなくなるからです。

 

頭を傾けるとタコが落ちるので、指板を見て弾くことがほとんどできず、移弦も下を見て確認しながらというわけに行かなくなります。

 

別に見てもいいのですが、ずっと見ている必要はないし、見ることで首や肩が固まって腕の自由度を損なうなら見ない方がマシかも知れません。

 

どうもハリ弟子にとっての「しっくりくる」ポジション感覚、移弦の感覚というのは、指板や弓を見ることを前提にした筋感覚に依存していたようです。

 

楽器を始めたばかりの頃は指板も弓もガン見しないと弾けなかったのが、今ではそんなに見ないでも弾けるようになってます。

 

でも、見ることを前提として演奏技術全体が出来上がってるとしたら、見て弾いている時の筋感覚をもとに左手や右手を動かしていて、それが「しっくりくる」感覚を生み出しています。

 

今現在、実際に見ているかどうかとは関係なく、です。

 

スムーズに弾きこなせている人でも、こういった不必要な前提条件込みで体が覚えていて、その上に技術を構築している人は意外と多いかも知れません。

 

タコ乗せは、乗せ続けられた時の姿勢が正解、というものではありません。

 

条件設定をガラポンして実験してみることで、自分が無意識に採用してしまっていた動きに気づきやすくなるのがメリットです。

 

気づいてしまえば、意図的にやることもやめることもできるし、やる場合も今の現状に合わせてもっと洗練させることもできます。

 

アレクサンダー・テクニークでは、これをタコなしで「頭が動いて」でやるのでしょう。

 

でも、レッスンなしで近いことを1人でやろうとしたら、タコはいい線行ってるかも知れません。

 

どのタイミングのどの動きでタコが落ちたか、というとっても分かりやすい指標で気づくことができるので、やってみると面白いです。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

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