緊張する場面での考え方ひとつ
" アレクサンダー・テクニーク "
新型コロナの影響で中止・延期を余儀なくされた演奏会。
小規模のアンサンブルなど、厳重な感染対策を取りながらポツポツと再開されるようになりました。
そんな中、鍼の施術でいらしているアマチュア奏者Aさんも近々本番があるとのこと。
「昔から本番ですごくアガるたちで、、」
本番って音がかすれたり音程がずれたりすると「うわ!失敗した」とあわあわしますよね。
たまたま理工系で検査や実験を専門にする方だったので、こんな話を思いつきました。
成功・失敗の基準の置きどころをずらしてみるのです。
検査の成功・失敗で考えてみます。
たとえば「検査を失敗した」というのはどんなときでしょう?
結果を信用していいかどうか分からないときではないでしょうか。
結果を信用していいかどうか分からなくなるのは、検査のプロセスでなにか間違えたときです。
検体に他のものが混ざったとか、試薬の量や比率を間違えたとか、、
結果そのものは単なるデータでしかないのでそこには成功・失敗という考え方はありません。
必然的に見直すのはプロセスの部分になります。
「そういえばそうですね」
とちょっと納得していただけました。
もちろん本当は出てきた音や演奏が最終的な結果ではあるのですが、あまりにもそこに気が行って頭がまっしろになるなら、考え方を一段変えて冷静に対処できた方がいいですよね。
新型コロナで検査とかPCR陽性といった言葉が身近になったおかげで思いついた例え話でした。
この記事を書いた人
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師