コントラバスの速弾きを観察
こんにちは!ハリ弟子です。
今日は珍しくコントラバスの話題です。
ハリ弟子の所属するオケでは毎年ベートーヴェンの第九をやります。
昨年から振っていただいている指揮者が、それはもう快速なのです。
前の指揮者がわりと遅めだったこともあって、今までできていた(と思っていた)ところがもう論外な感じになってしまいました。
今までできていた(と思っていた)ところが速くするとできない、ということは、これまでのやり方に限界があるということです。
でも、これまでのやり方って具体的にはなんでしょうか?
ハリ弟子には答えられませんでした。
他に比較になるものがあれば、それと比べてこうだよと具体的に言えますが、ハリ弟子が思っていたのはただやみくもに「速く弾く」でした。
この「速く弾く」をひたすら練習しても、やり方そのものがすでに限界を迎えている以上、うまく行くはずがありません。
そこでYou Tubeの出番です。
できている人が何をしているか分かれば大きなヒントになります。
ハリ弟子が困っていたのは、4:07~6:22のあたりです。
速いところだけ見ていてもよく分からないので、ゆっくりのところも見ます。たとえば、冒頭の0:31~2:32です。
何度も見ます。何度も何度も何度も、何度でも。
あれ?
同じ音を出しててもゆっくりの時と速い時でどうも手の甲の見え方が違う・・・?
ゆっくりの時は手の甲があっち向いたりこっち向いたり、かなり自由です。それに、腕全体の重さをかけて押弦してる感じ。
対して、速い時は弦の方向に対して手の甲が一定の関係性のまま上下に動いてるみたい。でもって、押弦は指だけにまかせてる感じ。
それって、ゆっくりの時はビブラートかけてるから当たり前じゃん?
そう、そのとおり。そうなんだけど、ビブラートのかけ方を見て自分の押弦のくせに気づいてしまいました。
動画の人はビブラートをかける時、肘から先の部分を主に使っています。
前腕の回内・回外という動きです。
回内は手に持ったコップの水を捨てるような動き、回外はその逆です。
コップとビブラートに何の関係が?と思いますが、試しに左手でこの動きをしながら動画と同じ位置まで肘を上げてみてください。言わんとすることが分かると思います。
ハリ弟子は速い時もこの回内・回外モデルで押弦してました。
というか、速い遅いに関係なく、これ以外のやり方を知りませんでした。
いろんなやり方の中から意識的に選んだわけでもないので、それが回内・回外を主としたやり方であることも気づいていませんでした。
ゆっくりの時はともかく、速い時もこれではバタバタしてうまくいくはずがありません。
速い時は動画の人のように押弦は指にまかせた方が対応できそうです。
アレクサンダー・テクニークの学校Body Chanceでは人の動きの微細な違いを見分けることを大切にしています。
時には先生がどんな動きだったかを解説してくれますが、あまりにも細かすぎてハリ弟子には見えないことが多くありました。
でも、通い始めて5年目。ようやく少しは見えるようになってきたようです。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師
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