最初からブレスが増し増しになるエクササイズ
『ランニングを極める』の著者マルコム・ボークから教えてもらったエクササイズ。
もしかしたら管楽器のブレスにもいいんじゃないかと思って先日生徒さんといっしょにやってみました。
まず骨盤の回転。
頭と胸(胸郭)は正面を向いたまま動かさずに骨盤だけを左右に水平回転させます。
ついつい頭と胸もいっしょに回りそうになるので骨盤と逆回転させるような意識で鏡見ながらやります。
お腹がよじれるような何だか慣れない感覚です。
次に胸(胸郭)の回転。
今度は頭と骨盤は正面を向いたままで胸郭だけを左右に水平回転させます。
頭と骨盤が正面を向いたままでいるか鏡で確認しながらゆっくりと。
腕は肩からだらっと垂らして、胴体をひねるような感じで。
最後に胸(胸郭)の横の面での回転。
右肩が上がると左肩が下がり、左肩が上がると右肩が下がるような動きですが、写真の赤い点を中心に胸郭ごと回転させるイメージです。
赤い点は胸の真ん中の胸骨のところで、ツボでいうと膻中のあたりです。
今までと同じように頭と骨盤は正面を向いたまま、特に頭は傾けたりせず水平の位置を保ちます。
これらのエクササイズ、元々はウォーキングやランニングの前に今の自分の体の動きやすさをチェックするためのものですが、マルコムによると効率的に歩いたり走ったりするのに必要な動きなのだそうです。
でも、体の軸を構成する頭、胸(胸郭)、骨盤を互い違いに回転させるような動きが多くて軸の動きを活性化します。
また、胴体をひねるので肋骨もよく動くようになります。
いっしょにやってみた生徒さんは大したウォーム・アップなしに息が吐きやすくなり、音が一段大きくなりました。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師