神奈川フィル元団員 澤井さんとレッスン
ご縁あって、神奈川フィルハーモニー管弦楽団元団員でコントラバス奏者の澤井 慶さんにアレクサンダー・テクニークのレッスンをさせていただくことになりました。
「コントラバスこそアレクサンダー・テクニークを取り入れるといいと思うんですよね。」
という澤井さんからの一言がきっかけで、聞いてみると数年前から興味があり石井ゆり子さんの『はじめてのアレクサンダー・テクニーク』を読んで独学でやってみていたとのこと。
プロオケのハード・スケジュールをこなす中で体がきつくなり、やり方を変える必要性を強く感じるようになったと話してくれました。
それで石井ゆり子さんの本に書かれている「上に向かって」ということを考えてやってみたら、元々どこかしら痛かったり思いどおりに行かなかったところが姿勢が良くなりうまくいくことが増えたので、これはいいと思ったそうです。
僕は本で読んでもまったく分からずレッスンを受けに行ったくちなので、澤井さんみたいな人が逆にうらやましいです。
アレクサンダー・テクニークは先生の手によるガイド(ハンズ・オン)がないといけないので自分独りの時には使えないと言われることがありますが、こういう話を聞くとそんなことはありませんね。
さて今日は初回のレッスンだったので、アレクサンダー・テクニークの歴史や原理をお話しすることから始めて、それから実際の演奏で問題に思っているところを見ました。
弾き始めて1、2分でわりとすぐ肘のあたりが痛くなるという困りごとでしたが、やってみると
「あれ、今は痛くならない、、」
すでに痛くなるやり方が再現できなくなっていました。
前半のお話の中で腕が鎖骨から動けることを見せていたので、もう体で理解されてたのかも知れません。
さらに座奏時に首の後ろの付け根あたりが突っ張って痛みを感じていましたが、腰椎から屈曲する動きも使えることを提案したらだいぶ楽になりました。
これらすべてを「胴体から頭が離れて行くように」考えながらやるとどうなるか。
ものすごく響く音で楽器が鳴り始めて正直びびりました。
何かこう、響きに気圧されるというか。
「今のすごくいい音じゃなかったですか?」
「僕もそう思います、、」
「今のは何を考えてたらそうなったんですか?」
「頭が上にとだけは考えていました。」
以前バジルさんが、プロの演奏家とのレッスンはこちらがこうやって欲しいと思うことがすぐにできてしまうので速いと言ってたことがあり、これがそうかと思いました。
これから10回の継続レッスン、いったいどうなるのか楽しみです。
不覚にも写真を撮るのを忘れたので、かわいい猫バスの絵でごまかし。
3月末の音楽家のアレクサンダー・テクニーク 2 Days レッスン会、早期割引終了まであと11日です。
音楽家のアレクサンダー・テクニーク 2 Days レッスン会
3月30日(土)9:30~12:30
セッションA:クラリネット・オーボエ・サックス奏者のための鼻抜け相談&レッスン会(アレクサンダー・テクニーク)
講師:楠 洋介(アレクサンダー・テクニーク教師/鍼灸師)
3月31日(日)9:30~12:30
セッションB:音楽家のためのヨガ&アレクサンダー・テクニーク(姿勢でわかること)
講師:楠 道子(アレクサンダー・テクニーク教師/ヨガ・インストラクター)
3月31日(日)13:30~16:30
セッションC:弦楽器奏者の悩みにこたえる相談&レッスン会(アレクサンダー・テクニーク)
講師:楠 洋介(アレクサンダー・テクニーク教師/鍼灸師)
いずれも場所は、スタジオI-LAB(渋谷区千駄ヶ谷3-21-6 外苑MKビルB1)
参加費(1コマ分)は、通常 7,000円、早割 6,000円(2月中のお振込)
※2コマ分ダブル参加の場合 → 通常 12,500円、早割 10,000円(2月中のお振込)
お申し込み、または質問・問い合わせを、お電話(080-5899-5203)またはメール(office@btune-hariq.com)よりお願いいたします。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師