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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

見ることの効能

" アレクサンダー・テクニーク "

2018年11月3日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

アレクサンダー・テクニークは伝統的には1 to 1の個人レッスンで教えられてきました。

 

これをグループ形式で大勢で学ぶようになったのは米国のマージョリー・バーストウ(Marjorie Barstow)という先生が初めだと言われています。

 

ハリ弟子が卒業したBody Chanceはマージョリーの流れをくんでいるので、レッスンといえばグループ形式でした。

 

ただ、マージョリーも最初からグループで教えようと思っていたのではなく、講師として招かれた大学で教室に行ってみたら何十人も学生がいたので状況に合わせて教え方を工夫したのが始まりとも聞いています。

 

今ではどのバックグラウンドのアレクサンダーの先生もワークショップなどでグループを教えるので、珍しくなくなっています。

 

ハリ弟子のところで1 to 1の個人レッスンしかしていないのは、ひとえにハリ弟子の集客力の問題です。

 

1 to 1でやり切れないくらい生徒さんが多くなったらグループでというふうに考えていたのですが、最近、グループで学ぶことの利点はそういう数の大小の話ではなく、質的にいい面があると気づくことがありました。

 

グループの最大のメリットは他人のレッスンを見て学べる点です。

 

1 to 1だと自分しかいないので引いた目で客観的になにが変わったかを見ることができません。

 

以前はこれがそんなに大ごとかしら?と思ってましたが、意外とこの違いは大きいようなのです。

 

何か月もアンブシュア不調に悩まされてきたクラリネット奏者がいきなり滑らかに音階を奏でた話を先日書きました(>>一生忘れられない音階が聴けたレッスン)。

 

実はその1週間前のレッスンで、マージョリーのレッスン動画を見せたのでした。

 

 

1:57辺りから女性の首がスルスルスルッと伸びていく様子。

 

実際、最近のクラリネットの生徒さんもこの動画と同じくらい頭と脊椎が動けるようになっていたので、それを伝えるためにお見せしました。

 

いきなり状態が大きく変化したそのきっかけについていろいろ考えたのですが、レッスンの中でふだんと一番違ったのはこの動画を見せることだったのです。

 

他人の変化を見て、1人でやる時にありがちな「これでいいのかな?できてますか?」という疑問が消えて、やるべきことに向かって体がうまく機能し始めたように思います。

 

見て学ぶことのメリットを思わざるを得ませんでした。

 

ということで、このメリットをもっと積極的に生かすためにグループ・レッスンのコースを作ろうかと画策中です。

 

アイデアが決まったらホームページ上で告知します。

 

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: アレクサンダー・テクニーク. タグ: , .
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