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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

オーボエ奏者の指の不調と向き合う

" アレクサンダー・テクニーク "

2018年8月14日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

右手の指の動きに不具合を抱えるオーボエ奏者の方がいらっしゃっています。

 

いつも楽器を持って来ていただいて実際に吹きながら、どの指のどんな動きがうまく行っていないのか、細かくご本人に確認しながらアレクサンダー・テクニークのレッスンと鍼灸を並行して進めています。

 

時にはハリ弟子も楽器を持たせてもらい動きをトレースして参考にすることもあります。

 

何年も前から悩まされている症状で、うかがったお話しからの推測では何らかの神経系の麻痺のようなことが最初のきっかけにあったようです。

 

この方の指に向き合いながら、半分は考古学、半分はリハビリのようなことをしています。

 

考古学の部分は、現在の指の動きを観ながら働きが足りない筋肉と代償として働き過ぎている筋肉の当たりをつけ、当初のきっかけとなった神経系のトラブルが何か推測し、鍼灸ですべきことの仮説を立てています。

 

リハビリのような部分は、代償となっている筋肉の働きをおさえつつ、もっと働いて欲しい筋肉の動きを引き出せるようなエクササイズを考案しています。

 

エクササイズは演奏の動きにおいて効果がないと意味がありません。

 

この点、本当に欲しい動きはオーボエ奏者たるご本人が一番よく分かっているので、お互いに意見を出し合いながら、どこの教科書にも載っていない方法を開発しているという感じです。

 

幸いなことにこれまで何回かのアレクサンダー・テクニークのレッスンと鍼灸施術で、欲しい動きを生み出す方法に近づきつつあります。

 

ねらったキーを指が押さえ続ける回数、時間が増えてきています。

 

この方の指と向き合うことでハリ弟子もよい勉強をさせていただいています。

 

そして学生時代にかなり無理をして買ったこの本が大変役に立っています。

 

このような機会を与えていただけることに感謝です。

 

 

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

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