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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

キャシー・マデンの来日

" アレクサンダー・テクニーク "

2018年7月19日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

今月は米国のアレクサンダー・テクニーク教師、キャシー・マデンがBody Chanceに来て教えています。

 

Body Chanceのサイトより

1年に1回は来日してくれます。

 

ハリ弟子がBody Chanceに行き始めたのが2013年ですから、かれこれ6年その教え方に触れてきたことになります。

 

キャシーの教え方の特徴として初めからアレクサンダー・テクニークを本人が自分で使って何かするよう奨励することがあるように思います。

 

アレクサンダー・テクニークのキーワードとしてよく語られるのは「自分でやろうとしない」「Non-doing(やめること)を学ぶ」ですが、キャシーの場合には真逆のように見えます。

 

キャシーによれば自分の教え方は、人はみなそれぞれにうまく機能できるように始めからデザインされているという前提からスタートしているそうです。

 

これはもう事実かどうかというより思想に近いので、もちろんキャシーと逆の考え方でスタートする立場もありです。

 

逆の立場からスタートするとしたら、現在その人はうまく機能できるようにデザインされていないということですから、ぱっと思い浮かぶのは「矯正(きょうせい)」とか「歪み(ゆがみ)を正す」といった発想でしょうか。

 

鍼灸や整体の業界ではよく聞かれる言葉ですね。

 

このことが示唆するように逆の考え方からスタートした場合、レッスンとは「先生から何かしてもらうもの」「人から施術してもらうもの」という意味合いがどうしても入り込みやすい気がします。

 

拠って立つ思考の持つ構造的に避けられないものとして。

 

それがだめというのではなく、そう思うならその帰結がどうなるかも自覚した上で意図してやるべきなのでしょう。

 

逆にキャシーの立場からスタートすると最初から生徒さん本人がやるので、その良さを残したままやりたい方向に近づけるよう手を使ったり提案したりするために観察力や機に応ずることが必要とされます。

 

また正解が存在しない中でのレッスンになるので、場合により分かりづらいとの印象を与えることもあるようです。

 

あの時はこう言われて、この時はこう言われたけどどっちが正しいの?といった質問はBody Chanceの他の海外教師と比べてもキャシーの時が多いような気がするのは偶然でもないのでしょう。

 

キャシーにしてみれば最初から正解という概念がないところでレッスンをしているように見えます。

 

少々種々雑多に見えるような提案と新しい体験を繰り返すことでも、誰でもが自分のものとしてアレクサンダー・テクニークの使い方を会得することができる。

 

なぜなら、人はみなそれぞれにうまく機能できるように始めからデザインされているから。

 

そこに絶対の信頼を置くこと。

 

そういえばアレクサンダー本人も Genuine Trust が必要だと言ってましたっけ。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: アレクサンダー・テクニーク. タグ: .
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