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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

巻き肩、猫背と言われたら

" アレクサンダー・テクニーク "

2018年7月6日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

「姿勢が悪い」

 

「巻き肩だからいい音が出ない」

 

「猫背を直せばもっと息が長くなる」

 

と言われるのですがどうしたらいいですか?とのご相談を管楽器奏者の方からよく受けます。

 

これはめいいっぱい息を吐こうとした時のハリ弟子です。

 

普通に立った時と比べて頭が下がり肩も下がって背中が少し丸まります(上の写真=下の写真のBです)。

 

腹筋を使って横隔膜を押し上げると同時に胸骨(黄色の線)を引っ張り下げ、上位肋骨をもっと下げるために肩を下ろしています。

 

胸骨が下がるので胸鎖乳突筋に引っ張られて頭も前に下に落ちます。

 

頭につられて背骨も前に倒れて行くので丸まって見えます。

 

本当に限界まで全部吐き切ろうとした時でこれです。

 

息を全部吐くためには必要な動きなのかも知れません。

 

猫背、巻き肩と言われる形にちょっと似ていますね。

 

いすに浅めに座って背もたれによりかかりスマホを見ている時もこんな感じになります。

 

リラックスしてスマホ見てるだけなら大して息を使う必要がありません。

 

安静時の息の出し入れはせいぜい500cc程度です。

 

ちょっと横隔膜が上下して肋骨が動けば足りるでしょう。

 

だからどんな姿勢で息をしても苦しくなることはほとんどありません。

 

問題はこの体勢をとることが長く続くと、これ以外の体勢がしっくりこない、何か違和感がするようになってしまい、楽器を吹く時にも無意識にこの体勢をひきずってしまうことです。

 

吐くための姿勢あるいはせいぜい500CCの空気の出し入れに適した姿勢なので楽器吹くためには不利です。

 

ではどうしたら?というとこの逆をやります。

 

頭は高いところに居るままにして胸骨が上についてきて、息の出し入れに必要な背骨や肋骨の動きを全部OKにして、、

 

1点だけ注意したいのは肩です。

 

いわゆる「気をつけ」「胸を張る」的な発想で姿勢を直そうとすると、肩の後ろへの引き込みがほぼ必発で起こります。

 

これが起こってしまうと肩甲骨~鎖骨~胸骨で関節がつながっているので、胸骨がロックされます。

 

その結果、上位肋骨の動きが起こらなくなってブレスには損です。

 

巻き肩・猫背と気をつけ・胸を張る、この2つの中間のどこかで一番良さげなところを探るのがポイントです。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: アレクサンダー・テクニーク. タグ: , , , .
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