吹奏楽ポップス・ソロの攻略法
こんにちは!ハリ弟子です。
以前アレクサンダー・テクニークのレッスンにいらしていたトランペットの方から吹奏楽でやるポップスのソロが吹きにくいとの相談を受けたことがありました。
歌のメロディを楽器の譜面に移すとすっきりしたメロディにならないことがよくあります。
この時の原曲はビートルズの英語の歌でした。
聞くと元歌の歌詞と演奏にふれたことがないとのこと。
それはぜひ元歌を聞いて歌詞も読んでみましょうとハリ弟子は提案しました。
言葉抜きの音符から見えるメロディの切れ目と、言葉付きの歌詞としての意味の切れ目が違うことがよくあります。
例えば「クラリネットをこわしちゃった」という童謡のサビをどう切るでしょうか?
原語のフランス語はこうです。
Au pas, camarade / Au pas camarade / Au pas, au pas, au pas
日本語の訳詞でもここはそのままカタカナにしていますが、ほとんどの人はこう切ります。
オーパッカマラード / パッカマラード / パオパオパ
前の子音と次の母音がつながるフランス語の発音ルールがあるのでカタカナの「ド」がどっちにもまたがるのはしょうがないとして、最後はどうしても「パオパオパ」にしたくなります。
でも歌詞の意味からしたら本当は「(ド)オパ、オパ、オパ」です。
知らずに楽器で吹いたら「パオ、パオ、パ」でスラーまでつけちゃうかも知れません。
不思議なことに元歌を歌えると楽器になった時も吹きやすくなります。
ハリ弟子の所属するアマオケは毎年オペラをやります。
実はこれオペラのマエストロからしょっちゅう指導されることで、アレクサンダー・テクニークとは関係ありません。
でもやることを明確になっているとアレクサンダー・テクニークも使いやすくなります。
自分にとってしっくりこないメロディはいくら練習しても迷いのある吹き方になりますもんね。
だから吹き方を明確にするために元歌に触れて、同時にアレクサンダー・テクニークを使って吹けば良くなっていくと思います。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師