梅雨時の演奏にちなんで
こんにちは!ハリ弟子です。
今朝の江古田は雨。
今週には関東も梅雨入りの見込みだそうで、湿気の影響を受ける楽器には気の抜けない季節になりました。
クラリネットやサックス、オーボエ、ヴァイオリンなどの弦楽器でも鳴り方が変わってしまって大変です。
普段と同じように弾いてるのに音が冴えなくてイライラしてきます。
無理やり楽器を反応させようと力で吹きこんだり、弓を強く押しつけたり、といったことをついついやってしまいます。
しかし、湿気を吸って楽器が重くなっているわけだから、そもそも反応が普段と違って当たり前です。
普通の豆腐をつまみ上げる時と、高野豆腐をつまみ上げる時では同じやり方はしませんね。
高野豆腐の硬さや軽さを期待して普通の豆腐を触ったらくずれてしまいますから。
これと同じように、楽器でもその日の状態に合わせてこちらのやり方を変える必要があります。
実際には誰でも無意識にやっていることだと思います。
でも、明確に意識してその日のウォーム・アップのプロセスにこれを取り入れると、期待とのずれに対するイライラを減らすのに役立ちます。
こうしたら、こう鳴るはず、なのに鳴らない(怒)
ではなく
こうしたら、どう鳴るだろう?こう鳴るんだ!ではこうしてみよう♪
普段から使っていて慣れた楽器であっても、日によってコンディションが変わります。
楽器だけでなく自分の体だってむくみ気味だったり、胃腸が疲れていたりと日によってまちまちです。
梅雨時は特にその振れ幅が大きくなります。
楽器と自分のコンディションをていねいにすり合わせる、そんなひと手間をかけられるといいですね。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師