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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

当たり前の事実を認識する

" アレクサンダー・テクニーク "

2018年4月30日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

今回、オーストラリアから来ているグレッグ、ハリ弟子がBody Chanceでアレクサンダー・テクニークを学び始めてから、3度目くらいの来日です。

 

印象に残っているグレッグのキーワードをひろってみました。

 

“Support goes up”

人間は重力を受けて地面に引っ張られていますが、同時に地面からは反力を受けて立っています。

 

このことをグレッグは”Support goes up”と表現しています。

 

反力自体は力学の初歩のお約束です。

 

あえて何かをする必要もなく、既にそこに作用しているものと言えましょう。

 

固有感覚

髪を洗うのに目をつぶっていても、シャワーを手に取って蛇口をひねることができる、こういうのは固有感覚があるからこそ可能になります。

 

自分の体の各部位がどのような位置関係にあるか知るための感覚です。

 

固有感覚があればこそ、自分の頭がどこにあるか人はその気になれば知ることができます。

 

その気になればというのがみそで、「頭が脊椎の上にあるって、こんな当たり前のことを人に教えるアレクサンダー・テクニーク教師って変な仕事だよね」とグレッグは冗談めかして言います。

 

そのくらいよく忘れることでもあります。

 

また、その気になれば、自分の全体もこれで知ることができます。

 

視覚と空間認識

グレッグは、空間の中での自分の位置を知るために周囲のものを見ることをすすめます。

 

目は頭についているので、当然、頭の位置関係を知るために視覚は役立ちます。

 

固有感覚と合わせて、使える情報です。

 

 

鳥さんのこういう動きも飛んでいる時に空間の中で視覚を安定させるための能力でしょうか?

 

鶏はあんまり飛ばないですけど、、

 

こうして見ると、グレッグは当たり前の事実に基づいてアレクサンダー・テクニークを教えているように思えます。

 

環椎後頭関節や後頭下筋群の話を知らないはずもなく、神経生理学の話をすることもありますが、それらの機能についての話は「解釈」のレベルになることが多いです。

 

これに対して、反力、固有感覚、視覚は事実のレベルに近いです。

 

情報は既にそこにあり、それらが教えてくれる当たり前の事実をただ認識すればよい。

 

なるべく万人にとって確かな事実を繰り返し納得いくまで教える、そんな教え方のように今回は感じました。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: アレクサンダー・テクニーク. タグ: .
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