歯が痛い!がヒントになったレッスン
こんにちは!ハリ弟子です。
今日はデルサルトの話は一休みして、こないだ実際にあったアレクサンダー・テクニークのレッスンについて書きたいと思います。
遠方から通ってくださるトランペットの生徒さんです。
上行形スケールを吹いていると、音が高くなるにつれて下あごが後ろに逃げてしまって、うまく音にならないのが悩みでした。
あれこれやってみてなかなか結果に結びつかなかった時に、ぽろっとご本人がもらした言葉がヒントになりました。
「高い音で上の前歯が痛くなるんです。」
ちょっとひらめいて、バジルさんの綿棒のエクササイズをやってみることにしました。
詳しくはバジルさんのブログ(>>こちら)に書かれています。
ただ、綿棒がなかったので割りばしで代用しました。
割りばしを唇でくわえて、唇の肉を真ん中に寄せたり、前に突き出してみたり、しばらく遊んでみます。
その後、割りばしを楽器に持ち替えて吹いてみたら、見事なハイBが鳴りました!
驚いたのはその後、ハイBからそのまま下行形スケールを下りてきて、2つ下のBを鳴らした時です。
バーーーン!と力強い見事な音が鳴りました!
こちらが思わず「うわっ!」と叫んでしまったほどです。
実はハリ弟子には、唇のどんな動きが適切なのかはよく分かっていません。
歯が痛いということは、歯とマウスピースの間に唇の肉をもっと寄せ集めればいいんじゃないかと思ってやってみたことです。
でも、このレッスンを通じて、息を生み出す胴体・体全体と、音を生み出す唇、密着、プレス、といったものが少し見えてきた気がします。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師