アレクサンダー・テクニーク教師養成修行(第2段階)
こんにちは!ハリ弟子です。
アレクサンダー・テクニーク教師養成修行を振り返る3日目。
2016年12月からハリ弟子は第2段階に進みました。
第2段階は、授業の中で短い時間、実際に教えてみて先生からアドバイスをもらいます。
期間は決められておらず、どのくらいかけるかは人それぞれです。
余談ですが、ハリ弟子のかみさんの道子は、ハリ弟子が第2段階にいるうちにさっさと卒業しました。
かみさんは第1段階の3科目を全部同時履修で進めたので、その分、速く進んだのです。
第2段階を終えるためには、3人の先生から実技試験を受けてパスする必要があります。
パスしたら第3段階に進めます。
第1段階と違って、何の動作でレッスンを受けるか考える必要がなく、いつも教えるところを見てもらえばいいので、ある意味で楽です。
でも、その場に居合わせた生徒さんが何をしたがるかはまったく読めず、常に出たとこ勝負。
その中で自分自身アレクサンダー・テクニークを使いながら、その時のベストと思える提案をする。
一連の流れを先生に見てもらってアドバイスをもらいます。
たいていの場合、教えている自分のことに気づいているかを問われ、生徒さんへの提案の良しあしは二の次、ポイントはそこにないです。
例えば、生徒さんの話を聞く時に何をしていたか、生徒さんの動きを観る時に後ろに下がったとしたら、それはなぜ下がったのか、手を伸ばす時にどこからどう動き、体の他の部分がその動きと結びついていたか、生徒さんに触れる直前に指が何をしたか、、
すべて意図を持って、その生徒さんに教えることの先にある自分の願いへとつながる文脈の中で意味を成す必要があり、問われるのはそこです。
手を上げていきなり生徒になってくれたクラスメートに対して文脈の中で意味を成す意図を持って教える、意外とこの状況設定自体が文脈を見出しにくくしているかも知れません。
まじめな人ほど真剣に意味を見出そうとしてかえって見出せず、足踏みしてしまうこともあります。
ハリ弟子の場合も紆余曲折いろいろありましたが、1年の3/2、つまり8か月で第2段階を終える予定でいたので、それに合わせて2017年6月に校長のジェレミー、7月に島村順子さん、バジルさんから実技試験を受けました。
鍼灸もそうなのですが、開業してしまった今の方が、1つ1つのツボを使う意味が明確です。
同様に、アレクサンダー・テクニークも、一般向けに教え始めている今の方がはっきりしています。
直面する現実を持たずに、頭の中だけで文脈を作り出すのはイマジネーション豊かな人でないと難しいです。
また、技術というものは直面する現実との表裏関係で発展するものでもあるので、実際に役に立つかどうかはイマジネーションだけでは難しいようにも思います。
型が欲しい、という気持ちはこんなところに入り込んでくるのではないでしょうか。
こんなことが第2段階で起こりやすいパラドックスかも知れません。
とにもかくにも、2017年8月、こうしてハリ弟子は第3段階に進みました。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師