グループレッスンには工夫が必要
こんにちは!ハリ弟子です。
アレクサンダー・テクニークのレッスンは、伝統的には個人レッスンでした。
それが今では、大勢が参加できるワークショップ形式のグループレッスンが普通になってきました。
ハリ弟子がBody Chanceで受けてきたレッスンもグループレッスンでしたし、実習として今やっているレッスンもグループを対象にしています。
音楽の世界では、マスタークラスというレッスン形式があります。
あらかじめ受講生が決められていて、その人たちに対する「個人」レッスンをみんなの前で公開で行う形式です。
受講生以外は聴講とか見学参加と呼ばれ、実際に自分の演奏をみてもらうことはありません。
つまり、みんなの前であることを除けば、やっていることは個人レッスンと変わらないのです。
アレクサンダー・テクニークのグループレッスンも、ほとんどの場合、これと似た形式をとります。
受講生があらかじめ決まってるわけではありませんが、個人レッスンを順繰りにやって、それをみんなで見ることが多いです。
しかし、個人レッスンでやっていることを単に大勢の前でやるだけでは、グループであることのメリットを引き出し切れていないのでは?と最近、思うようになりました。
かといって、同じ内容を単にみんなでやるだけでは、みんながそれをやる必然性がありません。
やる意味の分からないことをやらされてもつまらないだけです。
前に出た1人の人がやろうとしているテーマないし課題を、グループ全員の持っているテーマないし課題に結び付けて、みんなが参加して考えて何かを発見できるような、そんなレッスン運営ができるといいなと思います。
実は、先日うかがった中学校の吹奏楽部で、終盤に時間がなくなってしまい、同じような課題を持つ生徒さんを何人か同時に見させてもらう一幕がありました。
この時は苦しまぎれにそうしたのですが、高い音が出ない、音が小さい、始めからいい音で吹きたい、緊張するなど、1人の生徒さんが持ち込むテーマは他のみんなも共通して持っていることが多いです。
そのテーマについて思うことをみんなにも話してもらったり、興味があれば一緒に前に出てトライしてみたり、始めからそうしていたらもっとアクティブなグループレッスンができたかも、と思ったのでした。
これからも、日々、工夫です。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師