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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

読書日記

" 雑記 "

2021年2月28日

最近、スマホを変えました。

 

片手におさまるサイズが好きで長年iPhone5を愛用してきましたが、対応できないアプリがたくさん出てきたのでついに機種変。

 

いきなりiPhone12proになりました。

 

 

8年ぶりにアップデートしたiPhoneのカメラはすごかった。

 

散らかった部屋で撮っても大丈夫。

 

いい具合に背景をぼかしてくれます。

 

しかし今日のお題はカメラではなくこの本。

 

長谷川和夫、南高まり『父と娘の認知症日記』(中央法規出版)

 

長谷川式認知症スケール(HDS-R)と言えば鍼灸師も学校で習うほど有名です。

 

この本はHDS-R作成者であり、高齢になってご自身が認知症になった(しかもそれを自覚している)長谷川氏の日記をもとに書籍化したものです。

 

HDS-Rは学校で知識として習いましたがその作成者について考えたことはありませんでした。

 

〇〇スケールと名前が付くくらいの人物ですからすごい第一人者のはずですが、文章から伝わってくるのはその人柄のやわらかさです。

 

医療機関で働く専門職にとってはHDS-Rで検査することは毎日のことですが、受ける側にとっては初めての体験です。

 

だからこそ配慮と検査への協力をお願いするスタンスが大事だ、そんな意味のことを言っています。

 

鍼灸院でもまったく同じだと思いました。

 

初めてのところで人は不安な気持ちになります。

 

そこに気づいてさっとサポートに入れたら、それだけで不安な場所が居心地良い許された空間に変わります。

 

あんまり介入しても逆にほっといて欲しくなるのでどこまで「くどい人」になるか間合いは測りますが。

 

またかつて認知症には薬が存在せず、診断だけして治療できないことを「恥」だと思ったそうです。

 

どれだけ治療法が進んでも現実にできること・できないことは残り続けるでしょう。

 

しかし「恥」だと思った、というところに立場や仕事を超えた強いスピリットを感じます。

 

僕で言えば音楽家のかかえる症状を解決できないことが「恥」です。

 

現実には恥をかいてばかりですが、その状況に慣れたくはありません。

 

すごい人の言葉は力になりますね。

 

認知症に興味がなくても、なにかを成し遂げた人の話として元気をもらえる本です。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: 雑記.
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