フルート奏者のあごのふるえが足のツボで軽減するなんて
" ふるえ・ゆれ "
先日、顎と指の症状に同じ足のツボが効いたことを書きました。
今日はその追報です。
やはり顎がふるえるというフルート奏者の方がいらっしゃいました。
施術前に吹いていただくと確かに下顎がふるえて音にも少しそれが表れていました。
この症状と関係が疑われるコリをひととおり触診したところ、この方にも肩に例の特徴的な張りがあったのです。
そこで今回はさっそく足のツボから使ってみることに。
先日の記事では指が痛くなる木管奏者とタンギングの際に顎が閉じてしまう金管奏者の方を取り上げました。
この両者に共通していたのが肩の硬い張りで、それに対応した足のツボを使ったときにもっとも症状が改善したのでした。
症状の場所という意味では顎が閉じてしまう金管奏者の方に似ていますが、今回の方はふるえるだけで顎の痛みとか疲労感はありません。
ベッドに横になっていただいて足を触診すると果たして対応するツボにコリがあったのでそのままそこに鍼をします。
施術後、肩の張りがやわらいだことを確認して、あらためてフルートを吹いていただくと、、、
ふるえが明らかに軽減しています!!
さすがにふるえゼロにはなりませんが、あまりにも明らかなる差異があったので2人して「どゆこと?」という感じで見合わせてしまいました。
興味深いのは肩の特徴的な張りがある場合のみこれが有効で、ない人に同じツボを使っても効き目がありません。
このパターンはまだまだ探求しがいがありそうです。
この記事を書いた人
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師