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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

鼻抜けを解決するためのレッスンのすすめ方

" 管楽器奏者の鼻抜け "

2019年2月26日

僕がこれまでに見てきた鼻抜けの方々はオーボエ、クラリネット、サックスといった木管リード楽器がメインです。

 

別に望んでそうなったというよりは、いらした方のお悩みに対応するうちにこうなったというのが実状でした。

 

最速は1回のレッスンで抜けない吹き方が身についた音楽科の高校生サックス吹き。

 

うまく行かなかったのは喉の奥の形状が原因で抜けていた音大生クラリネット吹き。

 

もっともこのクラリネットの方は手術で問題解決でき、アレクサンダー・テクニークは他の点でメリットを感じられたので今も通ってらっしゃいます。

 

どこのアレクサンダー・テクニークの先生に相談しても同じことをやると思いますが、だいたい僕のところではこんなことを試してみます。

 

「気をつけ」姿勢の解除。

 

股関節から上半身を少し前に倒す。

 

息は下から上に向かって吐く(場合によって前・上方向も試す)。

 

骨盤底筋群(バジルさん言うところのおしっこ我慢筋)の活性化エクササイズ。

 

硬口蓋に息を当てるようにして吹く。

 

効果は人によりそれぞれです。

 

鼻抜けは吹き始めからすぐ抜ける人もいれば、しばらく吹いて疲労がたまってから抜ける人もいます。

 

後者のケースでは、レッスン時間中に抜けないことも多く、疲れて抜けそうになるまさにそのタイミングでこそアレクサンダー・テクニークを使って息を吐く(または十分に吸う)のが大事なのにそこを見るのが難しいです。

 

また逆に前者のケースでレッスン中すぐに手ごたえをつかめるのに、家で自分だけでやると元に戻る人もいます。

 

自分だけでやっているときに何をしているのか、レッスンでうまく行ったときと本当に同じことをしているのか、自分で注意深く観察してもらう必要があります。

 

自己観察という意味では、後者のケースでも自分でよく注意して吹き方を見直した結果、2回くらいのレッスンでかなり解決したこともあります。

 

逆に私生活や仕事の状況など落ち着いて自分の吹き方を見直す余裕がなくて、レッスン回数が多くてもなかなか解決できないこともありました。

 

こんなふうに本当に人それぞれです。

 

また、提案したことをやってはいるのだが、軟口蓋の動きだけがどうしても言うことを聞かず下がってしまう、という人もいます。

 

こういう場合は、大事な本番での失敗などトラウマになるような事件・きっかけが裏に潜んでいることも少なくなく、メンタルのカウンセリング的なことが必要になることもあります。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

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