コントラバス左手の運指をもっと自由にしたい
こんにちは!ハリ弟子です。
サッカー・ワールドカップ、昨夜の日本vsポーランドは後半途中から実に心臓に悪い展開でした。
まさかあんな大博打をするとはびっくりしました。
何はともあれ決勝トーナメントに進めて良かったです。
さて今日はコントラバスでのアレクサンダー・テクニークのレッスンのお話しです。
生徒さんからは左手の運指をやりやすくしたいとの望みをいただきました。
フラットやシャープの関係でハーフとファーストのポジションを行き来する運指、嫌ですね。
ハリ弟子も苦手です。
まずこの「嫌だな」「苦手」と思うところがくせものです。
そう思った瞬間から体は身構えて動きがかたくなります。
苦手意識はとりあえず横に置いといて、具体的に何をするか考えていきます。
この日のレッスンではまず楽器と体の関係を再確認しました。
楽器を左の腰のあたりに当て自分の方に傾けて、しばらくの間手を離しても転がらないところを見つけます。
この前提がないと左手で楽器を支える仕事が増えて、指の負担が増します。
難しい指使いであればなおさら、指の負担は軽くしてあげたいです。
また楽器とのこういう位置関係を丁寧に確認するとだんだん経験値が蓄積されて、演奏の真っ最中でもそこに戻ってきやすくなると思います。
次に腕は鎖骨から始まっていることを再認識し、指先からいったん前の方に伸ばして肘の屈曲と前腕の回外を使って手がネックに戻ってくるようにします。
初めは腕が余って遠回りするような印象があるかも知れません。
またポジション感覚が崩れてとりあえず音痴になります。
でもいいのです。
しばらくそれで練習していれば新しいポジション感覚に上書きされて音程が合ってきますので。
指は断然動かしやすくて、生徒さんからも「やりやすくなった」と言っていただけました。
反対にやってしまいがちなのは、肩甲骨を後ろに引くことで鎖骨が胸郭の上でロックされるようなやり方です。
これだと腕の自由度が制約されて指はとても大変です。
音程は合ってるけど指が大変なやり方と音程は違うけど指が楽なやり方で、どちらを選択するか。
今日本番であれば別ですが、少しでも余裕があるなら後者をやってみる価値があると思います。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師