金管楽器で高音を吹くと歯が痛くなる現象について
こんにちは!ハリ弟子です。
管楽器の方のアンブシュアのご相談にこたえるため、最近は顔の筋肉について勉強し直しています。
アンブシュアと言えば口輪筋(こうりんきん)ということで、その動きを何日か自分の顔で研究しました。
口輪筋は浅い層と深い層で役割が違っていて、浅層は唇を閉じ合わせて前の方に押し出し、深層は唇を歯に押しつけるような動きをするそうです。
浅層の動きと深層の動きを意図的に分けて、唇を突き出してみたり歯に押しつけてみたりを顔の他の部分になるべく力を入れないでしばらくやってみました。
唇を突き出す方は見た目にも分かりやすくてできてるかどうかすぐ分かりますが、唇を歯に押しつける方は見た目がほとんど変わりません。
こうかな?ああかな?とこだわってやり続けていたら前歯が痛くなってしまいました。
この前歯が痛い感覚、、すごく記憶があります。
ハリ弟子は以前Tubaを吹いていました。
Tubaで高音の練習をしていた時にこれとまったく同じ痛みがあったのです。
それこそ歯が折れそうなくらい。
あの頃はマウスピースをプレスし過ぎだと思っていました。
でも今はマウスピースがないのに同じ痛みを再現できるということは、プレスとは無関係に起きていたと考えた方がよさそうです。
よく考えたらTubaのマウスピースのサイズだと、当たるのは歯ではなく上あごと下あごの骨ですがそこは痛くありませんでした。
もしかしたら、あの歯の痛みは口輪筋の深層ばかりを使っていたのかも、、
ちょっと思い当たるのは当時は唇を横方向に引っ張ることでテンションを作り、高音を出そうとしていたことです。
ハリ弟子のアレクサンダー・テクニークの先生でもあるバジルさんのブログ記事(>>こちら)にあるような「唇は前へ向かうと意識する」発想はまったくありませんでした。
金管楽器で歯が痛くなる人は意外と多いと思います。
そしてその原因をマウスピースのプレスに求めることも多いと思います。
確証はありませんがその痛みはハリ弟子と同じように、アンブシュアのちょっとした誤解から来ているのかも知れません。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師