ミントで胃の動きが止まる!?
こんにちは!ハリ弟子です。
先日、日経メディカルの記事で胃の内視鏡検査で使う抗蠕動(ぜんどう)薬にミント水を思いついた医師の話が出ていました。
これに気がついたきっかけは何とラジオで、ミミズをミント水にひたしてあげると動きが止まると解剖学者が話すのを聞いたことだったそうです。
ミミズが動き回っていては解剖がしづらいです。
同様に内視鏡で中の様子を見るのに胃がぐにゅぐにゅ動いていてはやりづらい。
またミミズは全身が消化管みたいなつくりだから人間の胃腸も同じかも知れない。
こんな偶然と発想力でこの薬は実用化され、今では当たり前に使われるようになったとか。
鍼灸でもアレクサンダー・テクニークでも解決のヒントがある日突然降りてくることがあります。
そういうのはだいたい偶然です。
でもそれについてずっと思いをめぐらし考えていたからこそ、そこにあるヒントに気がつけたのだと思います。
求めても結果がともなわず苦しい時もありますが「本当に」自分に失敗を許してトライ&エラーをしていくのは大事なことだなと思いました。
ところでミント・ティーは胃腸を整えるのに良いと言われますが、動きが止まるということは良い場合と悪い場合がありそうです。
ガスや食べ物でお腹が張って痛い場合には腸管がゆるんで圧を減らしてくれるので良さそうです。
あぶらっこいものを食べてもたれる場合も、あぶらの消化に必要な胆汁や膵液の通る管がゆるんで出やすくなるので良いと言えそうです。
反対に良くないケースとしては胃食道逆流症などがあるそうです。
これは胃と食道がつながる部分に栓をして食べ物の逆流を防ぐ筋肉があるのですが、この筋肉がゆるんでかえって逆流を起こしやすくするためでしょう。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師