ピーターのアレクサンダー・テクニーク
こんにちは!ハリ弟子です。
GWからこっち、Body Chanceにピーターというアレクサンダー・テクニーク教師が来ていました。
ピーターは、ロンドンを拠点に教えていて、久しぶりの英国からの先生です。
Body Chance校長のジェレミーは「生徒たちにもっと混乱してもらいたい」と言ってピーターを呼んだそうです。
果たして、その目論見は成功でした。
今日、日本でアレクサンダー・テクニークを始める人はボディ・マッピングや機能解剖学などから入る人が多いと思います。
体の仕組みをよく知っていれば、より上手に体を動かすことに役立ち、歌、楽器、演技、その他あらゆることの上達につながるとの考えからです。
Body Chanceでも、筋骨格系の仕組みはそれなりに力を入れて教えています。
しかし、ピーターはロンドンの自分の学校で、解剖学は2時間しかやらないと言い放ちました。
教えるのは、環椎後頭関節の位置、腕の始まりが胸鎖関節からであること、そして股関節の位置、この3つだけ。
アレクサンダー・テクニークが「なぜ?」機能するかにはまったく興味がなく、「どうすれば?」うまく働かせることができるか、レッスンで一番教えるべきことはそこだと考えているようでした。
確かにそう考えると、脳科学も神経生理学も解剖学も関係ありません。
そんなピーターが徹底して教えるのは外への意識、そして動き続けることでした。
動き続けるというのは、文字どおりに体を動かすこともありますが、むしろ思考の中で動き続けていることのようです。
外への意識はまだしも、動き続けるのはインドア派のハリ弟子としては少し難しく感じました。
でも、それのあるなしで相当教えることの質が変わることは分かったので、これからつかんでいきたいと思います。
ところで、このピーター、ハンパでなくいろんな音楽に詳しく、エルガーのエニグマを鼻歌に歌っていました。
また、アレクサンダー・テクニークを使っている時といない時を実演して見せるのに使ったのは、吹奏楽出身者にはおなじみの”Song of Wales”。
歌いながら、アレクサンダーをオンにしたりオフにしたり、意識を内側に向けたり外に向けて広げたりして違いを分かりやすく見せてくれました。
曲は知ってましたが、歌詞つきで聞いたのは初めてで、ハリ弟子は感動しました!
原曲はこちら、ピーターが教えてくれました。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師