あなたを動かすものはなんですか?
こんにちは!ハリ弟子です。
人を動かす原動力には2種類あるそうです。
1つは痛み、もう1つは好きなことです。
痛いのが好きな人はいませんから、当然、人はそこから逃れようとして何かします。
好きなことは、もう理屈抜きで関心があってやりたいことなので、こちらも人は何か行動を起こします。
問題は、好きなことが何なのか、気がつくのが難しいことです。
そのため、好きなことをしているつもりで、いつの間にか痛みから逃れるのと同じ原動力を使っていることが自覚できません。
痛みの原動力は、痛みが消えたらなくなります。
そこから好きなことをするという原動力がない場合には、どうなるか。
痛みが消えること自体を「快」と感じたとすれば、また新たな痛みを探しに行きます。
痛みから逃れることを原動力に生き、痛みを見つけては癒すことをエンドレスに繰り返す人生です。
コンクール入賞だったり、先生に認められるだったり、職業的に成功する、といったことは言葉としては好きなことを原動力にしているように感じられます。
しかし、言葉の外形要件は必ずしも好きなことを原動力にしているとは保証しません。
どんなにポジティブに響く言葉でも、その成否が他者からの評価に依存していたら、その原動力はむしろ痛みのそれと同じです。
「次も成功しなくては、、」
1つの成功がむしろ次への不安を生みます。
子供のころ、好きで始めた音楽、楽器なのにいつの間にか苦しくなっている、、
好きなことの原動力はいともたやすく見失い、痛みの原動力は知らぬ間に入り込んできます。
今日、オリンピックの女子スピードスケートの小平選手のインタビューを見ました。
「メダルというものよりも、私自身の中では、このメダルをとおしてどういう人生を生きて行くかっていうことが大事だと思う、、」
言葉を選んで話す姿に、スケートについて考えてきたことの深さと歴史を見る思いがしました。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師