聞こえに副作用のあるお薬の症例報告
こんにちは!ハリ弟子です。
今日の江古田は曇り空で少し肌寒いくらいでした。
今週後半にはまた夏日が戻ってくるといいますが、こうも気候が安定しないと体がついていくのが大変です。
今年は雪が降ったり、かと思えば季節を飛び越えて急に暑くなって、また寒くなったり気象の安定しない日が多いです。
実はこのような天気の急変があると、耳鳴り、難聴、めまいが起こりやすいことが知られています。
bodytuneにも、冬の終わりから春先にかけて、突発性難聴の患者さんが立て続けにいらっしゃいました。
天気に逆らっても仕方ありませんので、食事に気をつけて睡眠、休息をしっかり取り、体調を整えながら日々の仕事に備える生活が大切です。
さて、ここまで書いておいてなんですが、今日の主題は気候と難聴ではなく、薬と難聴の話です。
ある医療系のサイトに副作用モニター情報というコラムがあって、薬の副作用として報告された症例を公開してくれています。
この中から、聴力に関係のある症例報告をピックアップし、下にリンクを貼りつけておきます。
てんかんや躁うつ病の躁状態に使われるテグレトールは、三叉神経痛にも使用されます。
神経の興奮を鎮静させる効果があるためです。
症例では、いずれも20代の女性が三叉神経痛でテグレトールを服用したところ、音が低く聞こえる副作用が生じました。
服用をやめてからは症状が改善と報告しています。
テグレトールは、神経の作用を鎮静することから、注意力低下や周囲への関心を減らす作用もあります。
そのため、音楽家など普段から音程を気にする人以外には気づかれず、そのままになっている可能性も指摘されています。
風邪などの際、咳止めとして処方されるフラベリック錠には、音が半音下がって聞こえる副作用が報告されています。
楽音だけでなく、電話や呼び鈴などの生活音を含め、全ての音が下がって聞こえるようです。
服用をやめればすぐに改善することが多いものの、回復に2週間程度かかった例もあり、注意が必要です。
この他、以下のような症例も報告されています。
高齢の患者さんに投与した抗菌薬だったり、薬の成分を体から排泄する能力が低下した透析患者に投与した場合の症例ですので、一般化するわけにはいきませんが、知っておいて損はないと思います。
それにしても、春の天気は3日ともちません。
5月の晴天が待ち遠しいです。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師