在宅で悪化した不眠や肩こりに自分でできるお灸
在宅勤務が続いたり授業・レッスンがオンラインになったりして、出歩く機会が減った昨今。
緊急事態宣言は解除されたけど仕事や生活のありようはなかなかすぐには戻っていません。
なんとなく出口の見えない閉塞感の中、眠れなくなった、とか肩こりがひどくなったとの声を多く聞きます。
そこで今日は僕もやっているセルフケアを書いてみます。
やり方は簡単で首や肩のこっているところにお灸を置くだけです。
使うのは台座灸というタイプ。
ドラッグストアや通販でも売ってます。
まず台についてるシールをはがし、
台の部分を持ってもぐさの先端に火をつけます。
火がついたらこっているところに貼るだけ。
服が燃えないよう要注意。
熱さはお好みで途中ではがしても問題ありません。
火傷のリスクがゼロではないのでむしろ熱いと思ったらすぐ取る方が良いでしょう。
あらかじめ水を入れたコップなど用意しておいて、取ったお灸はすぐ水に入れ火を消してください。
お灸を置く場所は指で押して圧痛のあるところや、ぐりぐりすると奥にこりの固まりが感じられるところです。
押し方は皮膚面に対し垂直に圧が加わるようにイメージしてください。
基本的には水平なところにお灸を置くのが安全ですが、僕の場合は真横まではつけちゃいます。
ただし熱かったらすぐ取るようにします。
やっちゃいけないのはこのように火が台より下になること。
熱は上に向かうのでこれだと体を火であぶっちゃいます。
考えれば分かりますね。
僕の場合は肩まわりに置くことが多いですが、首の付け根の後ろ側にある大椎というツボも好きです。
奥まで熱がツーンととおると気持ちいいですね。
煙が気になる人もいると思います。
そういう場合は火をつけてしばらくの間、換気扇の下に立つと良いです。
換気扇の下でぼーっと立ってるとこ人に見られるとちょっとあれですが、、、
それはともかく、もぐさは火をつけた始めのうち煙が出ますがそのうちに煙なしで赤黒く燃えるようになります。
実際に熱さを感じるのは煙が出なくなってからだったりします。
そうなったら換気扇から離れてもあまり煙くさくなりません。
ということで、用意するもの
・台座灸(せんねん灸など)
・ライター
・水(火消用)
・鏡(お灸を貼りつける時あると便利)
お灸の熱がとおると首こり肩こりがすっと楽になります。
またもぐさの香りには興奮を鎮める成分があるので、眠れない人にも良いでしょう。
一番良いのは実際にプロの施術を受けていただくことですが、こういうご時世で出かけるのも訪問施術受け入れるのも難しく感じる方も多いでしょう。
セルフでやってもそれなりに効果が出るようがんばって書いてみました。
試してもらえるとうれしいです。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師