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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

左肩の痛みが続く ヴィオラ演奏

" 痛み "

2018年12月30日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

「左肩の痛みが続く ヴィオラ演奏」という検索ワードでホームページにいらしていただいた方がいました。

 

そうですね、ヴィオラはけっこう大きいですからね。

 

よほど体格に恵まれているのでなければ、ヴァイオリンと同じ構え方で演奏するのは大変なことだと思います。

 

実際にこの方を拝見していないのでどのくらいお役に立てるか分かりませんが、よくある、一般的なケースを想定してセルフ・ケアのしかたを書いてみます。

 

まず、腕がどこから始まるのか、肩はどの辺なのかを確認します。

 

骨格構造として、腕は赤丸のある辺り、つまり鎖骨の付け根から始まります。

 

骨格標本で見るとこうなっていて、写真の女性と同じ鎖骨の付け根に赤丸をつけました。

 

楽器を構える際に左腕がここから始まる、ここから動けると考えて持ち上げてみてください。

 

これだけでも何か変わるかも知れません。

 

もしも何も変わらないという場合、肩甲骨が固定されている可能性があります。

 

 

この図は人の骨格を真上から見たところです。

 

赤丸は鎖骨の付け根、鎖骨のもう一方の端で接している薄水色の骨、これが肩甲骨です。

 

このように肩甲骨は胴体にはついていません。

 

むしろ腕の構造の一部として、鎖骨や上腕が動くと肩甲骨もそれについて行きます、いや、ついて行かなければなりません。

 

肩甲骨が背中に貼りついて動かないようなイメージを持っていると、この動きが起こらず、肩に痛みを感じやすいです。

 

肩甲骨も腕と一緒に動いて良いと考えて、腕を上下、左右、前後いろんな方向に動かしてみてください。

 

また、上の図のように肩は前にも動ける、というかむしろ前での方が腕が動かしやすいので、これも意識してみてください。

これでも何も変わらない場合、胴体と腕の動きを別々のものとしてできるといいかも知れません。

 

まず、頭が背骨から離れながらふわりと浮くことをイメージして、顔を右に向けたり左に向けたりします。

 

始めは顔だけが回って向きを変えられますが、ある程度を超えると肩が回らないと顔を向けられなくなります。

 

この時、背骨も少しずつ回転しているので、この回転が首から下の方へと伝わっていくようにします。

 

背骨の回転は、肘の高さくらいまでで限界なので、なんとなくその辺でやめてください。

 

この回転の動きをしながら、前半の腕の話(鎖骨から始まる、肩甲骨は動いてよいなど)を思い出して腕を上下、左右、前後いろんな方向に動かします。

 

これをしてから、ヴィオラを構えてみてください。

 

構える際に背骨が回転しても良い、腕は鎖骨から動き、腕の動きに肩甲骨がついていく、これらを思い出しながら。

 

たいていの方はここまですれば何がしかの効果を感じられますが、それでも何も変わらないという場合は、、アレクサンダー・テクニークのレッスンにお越しください。

 

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

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