本番を終えて体中痛くなってしまいました
こんにちは!ハリ弟子です。
先日、所属するアマオケで久しぶりに本番に乗り、足やら背中やら、体中痛くなってしまいました。演奏中は必死なのでなぜだかさっぱり分かりません。
こんな時、以前だったら
「まだまだ未熟だから」
「練習が足りてない」
「向いてないんじゃないか」
と、暗い気分になってど~んと落ち込んでいました。
痛い=自分はダメだと考えていたのですね。
今回もそんな思いが頭をかすめかけましたが、一瞬、間をおいてスルーしました。
本番では予期しないことがいろいろ起こります。
まず時間が普段の練習とは違います。場所も違います。椅子も違う。隣の奏者との距離感も違う。服も靴も、聞こえてくる音も違います。そして指揮棒は待ってはくれません。どんな状況でも演奏し続ける必要があります。状況がどうであれ、何とかそれに対応しようとしたわけです。何のために?より良い演奏にするためです。
つまり、最善を尽くした、と言えないでしょうか。
その結果、たまたま痛みが生じてしまった。
だから、痛い=自分はダメではないのです。
はたから見てどれだけめちゃくちゃでかっこ悪くて明らかに失敗することをしてたとしても、自分の意図(より良い演奏をしたい)までもダメではなかったはず。
あるいは逆に、痛くなければまだまだ努力が足りない!と考える必要もありません。こう考えてしまうと、自分が痛いかどうかで結果の良しあしを判断してしまう可能性があります。自分が痛みを感じることで喜ぶような聴衆なら別ですが、、、それは多分、別のジャンルの芸術?です。
痛みは、自分のやり方のどこかに何らか改善の余地があるかもよ、というシグナルです。だから、上達するためのポイントを示してくれているとも考えられます。
痛めても演奏をやりとげた自分にまずOKを出すこと。
そして、自分の弾き方をもう一度静かに振り返ってみて、これかな?と思うことを次の練習からちょっとずつ変えてやってみることです。
僕の場合は、こんなふうに考え始めてから、痛みの回復がだいぶ早くなった気がするし、難しい技術もどうすればうまく行くか前よりも分かるようになってきました。
でも、スケジュールの関係で今すぐ何とかしたいとか、自分でいろいろ取り組んでるけどどうしても毎回同じ症状が出てしまう、ということであれば、医療なり楽器なり専門家に見てもらう時かも知れません。
さて、今日は演奏会が終わって2日目。
ここまで書いておいてなんですが、当日より今日の方が痛いです。
なぜだかさっぱり分かりません。。。
2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。
2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。
はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師
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