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bodytune(ボディチューン)音楽家のための鍼灸

肩甲骨下角ロックを解除するとコントラバスが弾きやすくなる

" コントラバス "

2018年7月7日

こんにちは!ハリ弟子です。

 

肩甲骨は骨格的には腕の構造の一部なのに場所的には背中側にあって、関係する筋肉も背中側から多くついています。

 

腕は前の方で使いやすいようにできている、腕の骨は鎖骨からなど分かっちゃいるのですが、背中の筋肉は姿勢のコントロールに大きく関係しているので、コントラバスを弾きながら足の位置を変えたり体勢を直したりした時に背中の筋肉が発動して、その影響が肩甲骨に出て最終的に指やボウイングが固くなります。

 

このパズルはアレクサンダー・テクニークをやっていてもなかなか解けなかったのですが最近になってようやく糸口がつかめてきました。

 

どうも肩甲骨の下角(かかく)がポイントのようです。

 

肩甲骨の下角とはここのことです。

ハリ弟子の場合、コントラバスを弾きながら姿勢を維持したいと考えた時にこの場所のテンションが上がることに気がつきました。

 

どうもここが後ろから引っ張られているようなそんな感覚がします。

 

鎖骨も含めた腕全体は前に行きたがるので引っ張り合いになって、その結果、下角が肋骨から浮いて突き出してしまい、肩峰(けんぽう)だけが前に行くような感じです。

 

あくまでも感覚的なもので実際にそうなってるかどうかは分かりません。

 

ここのテンションが上がるのは左手の場合はポジション・チェンジやこみいった指の時、右手の場合は移弦のタイミングです。

 

なので演奏上そういう動きをする時にはいちいち、下角がゆるいままで肋骨の曲面に沿って肩甲骨が動けるように、と思い直してからやるようにします。

 

そうするとけっこう調子がいいです。

 

スルスルっとポジションが変えられるし移弦もスムーズにいきます。

 

この辺りにつく筋肉には大菱形筋(だいりょうけいきん)とか広背筋(こうはいきん)の一部がありますが、もしかしたら姿勢のコントロールにこういった筋肉を使っていたのかも知れません。

 

大菱形筋

広背筋

またこれらの筋肉に限らず、緊張すると背中の筋肉が過剰に発動する傾向にあるので、そういったメンタルな事情も関係しているかも。

 

あくまでもハリ弟子の場合ですが、肩甲骨下角のロック解除、わりにいいみたいです。

この記事を書いた人

2016年、東京都練馬区の江古田にて音楽家専門の鍼灸治療院を始める。

2021年、東京都品川区の鍼灸院「はりきゅうルーム カポス」に移籍。音楽家専門の鍼灸を開拓し続ける。

はり師|きゅう師|アレクサンダー・テクニーク教師

 

カテゴリー: コントラバス. タグ: , , .
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